【d!】一目惚れ悪魔と恋を知らない宵の悪魔

堰を切る ページ47

胸糞表現というかなんというか、あります
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やがて、私は自分の部屋をもらった。







惨憺たる、牢獄のような部屋。




鍵は外から閉められる。


窓もなく、自分で出ることは不可能なはず。

















睡眠はとらない。いや、とれない。




見回りがいたからだ。寝ようもんなら殴り起こされ、

罰として「最深部」まで沈められる。









私に近い歳の子供が、

それ(能力)に耐えられるはずがなく―――――













この光景を見て、泣き出すものもいた。




嗚咽、ここから出せと騒ぐ弟


精神を病み、呻り出す姉








馬鹿なのだろう。

同じ罰をもらうことになるとわからないらしい。












―――――気づけば、大勢いた兄弟(他人)たちは、

数人しか残っていなかった。
















………私らしく、なってみたい







いつまでも、……嘘でも、笑えないままで…………






そして、私が最も望んでいなかったもの。







何度も心から追い出した「限界」が、………きてしまった。














『………父上。』

「………………なんだ」


『私は何のために、ここにいるのですか』


「…お前は兄弟(コマ)の中で誰よりも強い。お前も我々のように、魔界を瞠る目となるのだ。…それを聞いてどうする」


『…いえ、何でもありま―――…あ、れ なんで』


















泣いてしまっていた。



今までも、

おそらくこれからも分からなかった感情が、



堰を切って溢れ出した。







何で、よりにもよって今なんだ







『も、申し訳、ございま……』


「もういい戻れ。―――――そういう事か。」

















――――――嫌な予感がした。





この家系に、感情は必要ない。




もう―――ここにはいられない(消されるんだろう)







とりあえず、自室に戻った。














「――ですが、彼女は優秀です。誰よりも早く自分の海を支配し、魔術も取得してきた…本当に流したり――」



「もういい。「A」は――感情(ゴミ)を抱えた」



「っ!?」











…感情はゴミ、か。



見回りのお前、それは「慈悲」ってやつだろ









ボク(・・)を生かそうとしてるのか？



そんなことしなくていいよ。







どうせ次ボクがここから出されるときは、消えるときだ。













出されるときは、ね

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