お世話 ページ38
Aside
あのあと、『今日だけは何とか帰りたいです…すみません』と告げて、「仕方ねぇなぁ、次はちゃんと肩揉めよ」と言う吉沢くんに、タクシーで送ってもらった。
去り際に、「あと1週間もねぇんだから、ちゃんと荷物まとめとけよ」と告げていった吉沢くん。
未だに現実味を帯びてないが…え？私、吉沢亮とシェアハウスするの？まさかだよね？私をからかってるだけだよね？
というか、彼…芸能人だよね？もうすぐ銀魂って映画も公開するじゃん…イケメン俳優って言われてるじゃん…そんな人が私みたいな凡人とシェアハウスしてもいいの？それは誰かに怒られない？いや、確実に怒られるでしょ…ダメでしょ、絶対！！！！！
っていうか、一緒に住んだら骨の髄まで吸われて、こき使われるのが目に見えていて、私は一気に血の気が引いた。
あれから数日が経ち、私は諦めずに不動産屋を巡り、ネットでも検索を掛けて、物件を探している。
もうこの際、家が決まるまでの間、漫画喫茶とかで生活するしかないかな…職場から台車を借りて、洗濯機とか冷蔵庫とか電子レンジとか、一時的に花壇の地主のお爺ちゃんの所に預かってもらえたりしないかな…
時間を掛ければ、いいところ、見つかると思うんだ…都会にはこれだけ住むところがあるんだもん…私1人が住むとこくらい、きっとあるはずだ！
よし！今日もこのあと、物件探し、頑張ろう！と思い、店長に「Aちゃん、それ片したら上がってもいいよ」と言われたので、店前に出していた花を、閉店に伴って片付けてると、背後に人の気配。
『あ、お客様…すみません、当店は19時で閉店…』
「知ってる、だから迎えに来たし」
と振り向けば、そこには吉沢くん。
で、出たなぁ〜大魔王めっ！と思いつつ、顔がひきつるのを感じながら何の用か聞くと、
「A、肩もみのこと忘れてるだろ」
『…あ』
「はぁ…ほら、さっさと帰る支度してこい…俺忙しいんだって」
いや、だったらわざわざ私の職場まで来なくても…と言うか、そのまま整体とかそういうところに行けば良いよね？なんて思いつつ、チラッと吉沢くんを見れば、
「A、北海道のお土産…食いたくねぇ？」
と、某有名な恋人と書かれたお菓子の袋を目の間に掲げられて、
『す、すぐ準備してきます』
結局私は彼に…いや、食べ物に…勝つことはできない。
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レイズ(プロフ) - みきさん» みきさん、コメントありがとうございます。感想とても嬉しいです。今後とも宜しくお願い致します。 (2019年10月22日 16時) (
レス) id: 7e87fc9e00 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - こちらの作品めちゃくちゃ大好きです！！！！ハマっちゃって更新が楽しみで仕方ありません！！！！頑張ってください！！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: 31ac1bf2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レイズ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さん、コメントありがとうございます。すみません…更新が長く停滞してしまいました…なかなか構成がうまくいかないのと、プライベートが多忙ですが、もう少し更新頻度増やすように努力します…！宜しくお願い致します！ (2019年10月20日 12時) (レス) id: 7e87fc9e00 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 最近あまり更新されてないようで寂しいです( ノД`)…楽しみにしてます！ (2019年10月20日 1時) (レス) id: e90feb906e (このIDを非表示/違反報告)
レイズ(プロフ) - 雫さん» 雫さん、コメントありがとうございます。更新を楽しみにして頂きまして、とても嬉しいです。単調な展開にならないように頑張ります。今後ともよろしくお願い致します。 (2019年10月7日 9時) (レス) id: 7e87fc9e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイズ | 作成日時：2019年9月7日 0時
