再会3 ページ4
Aside
今日は厄日だ。絶対に厄日だ。
それとも、芸能人に会いたいなぁと密かに願ってしまったからですか？
だからって、よりにもよってどうして"吉沢亮"なんですか…芸能人なんてもっといっぱいいるじゃん…あんまりです、神様…
「何してんのA？」
ええい！この際、他人のふりだ！すみませんと謝って立ち去れば大丈夫…私のことなんて覚えてない！と、思ったのもつかの間、吉沢くんは私の名前をはっきりと呼んで、左手はがっしりとその大きな手に掴まれていて、逃げ道は最初から用意されていなかった。
『ひ、人違いではないですか！？』
「あ、そういうこと言うんだ？俺はせっかく会えて嬉しいなぁって思ったのに、そういうこと言うんだ？」
『…私は…ぅれ、しくなぃ…』
「あ？なんつった？」
『…っなんでもないです！』
相変わらずこの威圧感はなんなんだろうか…というか、顔が近いです…それ以上、その綺麗な顔を近づけるのはやめて…
というか、昔の癖だろうか…この綺麗な顔に凄まれると、何でもハイハイ言う事を聞いてしまう…
『あの、私…お花の配達に来た、だけなの…だからその…帰らなきゃいけなくて…』
「花の配達って、クランクアップの花か…なるほどな…で？なんて花屋？」
『フ、フラワーショップ…エンジェル、です』
「ふーん…じゃあ、はい、スマホ貸して」
『…え、なんで…？』
「いいから早く、俺もうすぐ休憩終わるし」
吉沢くんの休憩が終わることと、私がスマホを貸すことに何の意味があるんだと問い詰めたいが、残念ながら…これまで彼に逆らえたことは一度もない。
むしろ逆らったら後が怖いのだ…
私は渋々ポケットからスマホを取り出すと、吉沢くんは私を壁際に追い詰めながら「ロック、解除」と言う。
何気に壁ドンというやつだが、世の中の女性が一度は憧れるシチュエーションとはいえ、実際にされてみると恐怖しか感じない。
いや、これが山崎賢人とか真剣佑とかならキュンキュンしたのかもしれないけど…！
ロックを解除したスマホを奪って、何やら自分のスマホと見比べる吉沢くん。
もしかして…と思い、返されたスマホを見れば…バッチリ新規登録で吉沢くんの連絡先が登録されていた。
思わず彼を見上げれば、にっこり笑って「絶対電話出ろよ」と告げられ、「じゃあ、待たなA」と立ち去る吉沢くん。
あぁ、神様…あんまりです…
私が何をしたというのでしょう…
彼のパシリ生活、第二幕の幕開けです…
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レイズ(プロフ) - みきさん» みきさん、コメントありがとうございます。感想とても嬉しいです。今後とも宜しくお願い致します。 (2019年10月22日 16時) (
レス) id: 7e87fc9e00 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - こちらの作品めちゃくちゃ大好きです！！！！ハマっちゃって更新が楽しみで仕方ありません！！！！頑張ってください！！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: 31ac1bf2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レイズ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さん、コメントありがとうございます。すみません…更新が長く停滞してしまいました…なかなか構成がうまくいかないのと、プライベートが多忙ですが、もう少し更新頻度増やすように努力します…！宜しくお願い致します！ (2019年10月20日 12時) (レス) id: 7e87fc9e00 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 最近あまり更新されてないようで寂しいです( ノД`)…楽しみにしてます！ (2019年10月20日 1時) (レス) id: e90feb906e (このIDを非表示/違反報告)
レイズ(プロフ) - 雫さん» 雫さん、コメントありがとうございます。更新を楽しみにして頂きまして、とても嬉しいです。単調な展開にならないように頑張ります。今後ともよろしくお願い致します。 (2019年10月7日 9時) (レス) id: 7e87fc9e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイズ | 作成日時：2019年9月7日 0時
