生きた天使 (ページ46)

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秘密の恋ページ46

亮side

賢「やらしい本は隠した方がいいと思う」

賢人だけだったら、そこら中に服とか雑誌とかビールの空き缶とか転がっていても、気にすることは無いが、そこに好きな女の子が来るとなると話は別だ。

絶賛、俺は部屋を片付け中。
ちなみにAは玄関前で待機中。

亮「んなもんねぇよ！それより早く片付けるぞ、マジで」

賢「何で俺が亮のパンツ片付けなきゃなんないの」

亮「しょうがないだろ！お前が誘ったんだから手伝えよ！」

賢「本当は2人きりの方が良かったくせに」

亮「お前、ほんっとに覚えてろよ…！」

そんな時、玄関から『亮ちゃーん？』と声がする。
賢人に「ほらほら天使ちゃん呼んでるよ～」と言われ、無性にイラっとして、賢人の整った顔面にパンツを投げつけておいた。

亮「Aごめん…もう少しで終わるから」

『ううん、私はいいの、むしろ突然来ちゃってごめんね？あのね、お酒だけは先に冷蔵庫入れておいた方がいいかなぁって…』

亮「あぁ、そっか、ごめん。もらうわ…入れておく」

『うん、ごめんね、ありがとう…でも私本当にお邪魔しても大丈夫？』

亮「大丈夫！大丈夫！…なんだけど、もうちょっと待てる？」

『うん、わかった、待ってるね』

一応ここまでは、俺のマネージャーの車で帰ってきた。
途中、賢人と2人、コンビニで酒を調達するのに降りたが、Aは乗ったままで、金を渡されて代わりに買ってほしいとお願いされた。(もちろん金はもらってない)
春馬くんに「Aは超超超にぶい」と言われていても、スキャンダルに対してはわりと敏感だ。
一緒に居るところを撮られて、熱愛報道一つで、影響が出る仕事故に、そこらへんはプロ意識の高さを感じる。

俺個人としては、別にバレたところで事実だし、周りも気付いていることが多いため、今更な感じはする。だけど、Aがそれを望まないのであれば、それを尊重しようとは思っている。

前に出掛けた時の2ショ写メをTwitterに載せていいか聞いたとき、そっこーで却下されたけど、上目遣いで『2人だけの思い出にしよ？』なんて言われたら、言うことを聞かざるを得ない。
(それ以降もたくさん写メは撮っているが、載せずに俺のフォルダにはA専用フォルダがある)

まぁ、世間に公表するのは、ちゃんとそういう関係になってからがいいし…

今はまだ、秘密の恋で

満足している。

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