生きた天使 (ページ40)

今日:34 hit、昨日:58 hit、合計:604,683 hit

勘違いページ40

Aside

環「吉沢さんとなんかあった？」

ホームパーティーの盛り上がりもだいぶ落ち着いてきて、こんなにお世話になっているのだから、少しくらい手伝わせてくださいと、小栗さんの奥さんにお願いして、環奈ちゃんと洗い物をしていた時のこと。

環奈ちゃんに言われたことに驚いて、危うくお皿を落としそうになって、ギリギリのところで環奈ちゃんが受け取る。

環「危なかった～(笑)Aちゃん、大丈夫？」

『あの、ごめんなさい…

亮くんとは別に……なにもない…と思う…』

環「ほんとに？じゃあ何で今日は話さないの？」

『……………』

長「無理やり襲われたとか？」

背後から、とんでもない事が聞こえて、振り返ると、そこには長澤まさみさん。スラッと背が高くて、大人の女性ならではの色気があって、同性の私でも、ドキドキしてしまう時がある女優さんだ。

『いや！そんな…ないです！違います…！』

慌てて否定するけど、環奈ちゃんはニヤニヤとしながら、「吉沢さんも隅に置けないねぇ～」なんて言うし、長澤さんは「私絶対やると思った」なんて真面目な顔して言うから、思わず顔が熱くなる。

これじゃあ、亮ちゃんが暴漢魔みたいになってる…！
違うの！亮ちゃん何も悪くないの…！

結局、最後まで2人にからかわれて、もう遅い時間になってきたと言う事もあり、皆さんそれぞれタクシーなどで帰り始めていた。

私も、明日はお仕事だから、そろそろ帰らなきゃいけないんだけど、帰ってしまったら亮ちゃんにプレゼントが渡せない。
亮ちゃんはいま、帰り支度をしながら、春馬くんとお話をしてる最中だ。
早くしなければ、亮ちゃんは帰ってしまう。
だけど、さっきの亮ちゃんのお顔を思い出すと、なかなか行くことができなくて、

私の意気地なし！根性なし！

お願い、亮ちゃん…帰らないで…！

そんな時に、

春「A、亮に用事あるんだよね？」

と、助け舟を出してくれる春馬くん。
ああ、やっぱり頼れるお兄ちゃん…と心から感謝した。

.