68話、共同調査 ページ19
「太宰くん、どう思う？」
「恐らく、僕達の知らない異能力だよ。もしさっきの映像が偽装じゃないとしたら、僕達は“終わり”だね」
「…太宰くん、君に指令を出す。先代派に知られる前に、犯人を見つけること。良いね？」
すると、太宰は不満げな声を出す。
「時間が無さそうだけど、それ僕一人でやるの？」
「一人じゃないよ。そこの中也くんにも手伝ってもらいなさい」
「はぁ！？」
「嫌だよ絶対！何でこんな奴と一緒にやらなくちゃならないのさ！」
ぎゃあぎゃあと言い合う二人。会うのはこれで二回目のはずだが、お互いの印象は最悪な様だった。互いを餓鬼だと罵り合っている。森が止めなければ、ずっと言い争いが続いていただろう。
「中也くん、自分が命令を拒める立場でないことは分かっているね？ 太宰くんもだ。先代派に知れたら、共犯者である君も拷問を受けることになる」
楽に死ねなくなるよ、と森が言う。
「…それが最適解である根拠は？」
「ポートマフィアでない人間の方が、聞き込みが容易だし、中也くんが裏切らないように、監視も必要だ。そして＿＿＿＿ふふ、後は秘密だ」
「…ふぅん」
ああそうだ、と森が機械を操作する。そして機械に向かって何か言う。すると直ぐに、ドアの開く音がした。入ってきた人物を見て、中原はギョッとする。
『首領、津島です』
「やあ、津島くん。早速なんだけど二人の…主に中也くんのお目付け役を頼みたい」
『…了解致しました』
Aはチラリと中原と太宰を見遣る。すると、中原が此方に指を刺し、声を上げた。
「手前、何で動けてんだ！？あんだけの力で吹っ飛ばせば歩けなくなってもおかしくないぜ！」
『でも歩けてます。良かったです』
「そういうことじゃねぇよ！」
広い部屋に中原の叫び声が響く中、Aは抉れた床を見て、小さくため息を吐いていた。
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雪山(プロフ) - ラムネさん» ものすごい勢いのお褒めの言葉、ありがとございます！これからも頑張ります！ (2022年11月22日 21時) (
レス) id: e986202370 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - もうこの作品大好き！！ああああああ！！もうなんなの！歳上なのに部下とか！好き！！そして男主の性格好み過ぎな？もうこの作品神！そしてこの作品生み出した雪山さんはもう神以上！更新頑張ってくださいいいいい！ (2022年11月22日 19時) (レス) @page27 id: be178889d7 (このIDを非表示/違反報告)
雪山(プロフ) - Yasi123さん» なんて嬉しいお言葉…！これからも励んでいきます。 (2022年9月15日 20時) (レス) id: e986202370 (このIDを非表示/違反報告)
Yasi123(プロフ) - 最近見させていただいています。とても面白いくてめっちゃ好きです。男主くんのキャラがすごい好きです。頑張ってください (2022年9月14日 22時) (レス) id: ea7056b992 (このIDを非表示/違反報告)
雪山(プロフ) - elliscat810さん» 嬉しくて舞い上がってしまいました。コメントありがとうございます。 (2022年8月30日 14時) (レス) id: e986202370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪山 | 作成日時：2022年5月20日 17時
