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殺せんせー達がクラス内でバイクもどきを鑑賞している頃、Aはカルマと映画の新情報をチェックしつつプールでの暗殺計画を練っていた。
｢クラス全員で殺せんせーをプールに入れられればいいんだけどね……｣
｢溺れたフリ、とかどうですか？｣
｢まあ単純に考えるならそうだよね、その隙にみんなで引き込んじゃえば｣
｢こっちのもん、ですね｣
｢そーそー｣
空き教室の椅子にもたれかかって暑い中イチゴ煮オレをちゅるちゅると吸うカルマの横で、Aはひたすら冷却水の循環を行っていた。
｢そういえばタウゼントさんってさ、喧嘩してここに来たらしいけど何が理由で喧嘩したの？ マスターとやらと｣
その言葉を聞いて、彼女は意味ありげに間を置く。ニコリと笑みを浮かべると、Aはマゼンタの瞳を発光させた。
｢知りたいなら名前で呼ぶことですね｣
｢とか言って教える気なさそーだね｣
胡散臭い笑顔はわざとなのか、機械であるが故に全てが計算の上だと思うと、それがとてつもなくカルマは馬鹿らしく思えた。
不器用なのか器用なのかわからない。それが人間の模倣の結果だとすると本当によく出来た鉄の塊だ。なんとなく皮肉ってしまう。
｢いつかは言ってもいいと思ってますよ｣
｢そーゆープログラム？｣
｢さあ、どうだか｣
｢秘密主義なんだね、まあ無理して聞こうとは思わないよ。じゃ、Aもすぐに戻ることだね、面白いことが始まりそうだ｣
飲み終わった紙パックをペコペコと遊びながらカルマは空き教室を出ていく、Aはそのまま席から立たなかった。ちょうどカルマが殺せんせーのいる教室に戻った頃、寺坂がいざこざを始めるところだった。
窓の向こうの蝶を見て、いやに遠くに聞こえる喧騒をAは静かに分析していた。
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天泣tenkyu(プロフ) - 杏さん» わーありがとうございます！更新遅いので気長にまっていただけると助かります…現代風になるよう意識してたので伝わってよかったです笑 (2018年9月30日 17時) (
レス) id: 2cce15959b (このIDを非表示/違反報告)
杏 - すごく面白いです！たまにタウゼントちゃんが現代風になるので笑いますw応援してます！更新頑張ってください！ (2018年9月29日 23時) (レス) id: 0c46f8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天泣tenkyu | 作成日時：2018年9月19日 20時
