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"E組データファイル
学級個人データ参照"
"容姿、声、名
データ一致 確定します"
"出席確認により データ全一致"
『データが全て出揃いました、舞台を始めましょう』
"全セキュリティ解除に移行
ウイルス 05-28-6Z7 発動します"
『あれ？ なんか音しない？』
生徒のひとりが何かの機械音に反応し、その反応は広がっていった。教室から一斉に携帯機器の着信音がなり始めたのだ。自らのそれに連絡が来たのだろうか。それにしてはおかしい、と各々が思う。
"マナーモード 解除"
"通知設定の変更"
その音は始めは小さく、設定も何もいじっていないはずなのに、どんどんと大きくなっていく。
『なにこれ、ちょっと、止まらないんだけど』
あまりの異常事態に慌てて端末を取り出す生徒もいたが、画面にはただ一つの黒い星と、よくわからない言語、そしてEVEという文字のみが映し出されている。
『律？ これって……』
『私は止めたんですよ……ただタウゼントさんがやってみたいとうるさくて……』
『タウゼント……って？』
『私です』『彼女です』
二人の言葉が重なり、画面に割り込むようにタウゼントが現れる。突如と現れた新しい少女の映像に、E組全員がうるさい音の中で静まり返った。
通知音が止み、代わりに彼女の声が全ての端末から流れ始め、拡声器のように鳴り響く。
『え、だ、だれ……』
『初めまして、タウゼントと申します。今回は私を救っていただきたく皆様の携帯機器をハッキングさせていただきました』
『以後お見知りおきを』
彼女、タウゼントはそう言うと、律に負けず劣らずの花の咲くような笑みを浮かべた。
律は隣で頭を抱えていた。
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天泣tenkyu(プロフ) - 杏さん» わーありがとうございます！更新遅いので気長にまっていただけると助かります…現代風になるよう意識してたので伝わってよかったです笑 (2018年9月30日 17時) (
レス) id: 2cce15959b (このIDを非表示/違反報告)
杏 - すごく面白いです！たまにタウゼントちゃんが現代風になるので笑いますw応援してます！更新頑張ってください！ (2018年9月29日 23時) (レス) id: 0c46f8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天泣tenkyu | 作成日時：2018年9月19日 20時
