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『にゅぅ……ですが……Aさんはそれで良いのですか？』
『はい、無理を言うつもりもありませんし』
お昼休み、殺せんせーとAは何やら神妙な面持ちで職員室の椅子に腰掛けていた。
『私はAIですから満点を取れるように作られています、実際人工知能の参加は認められないと理事長はおっしゃってますし、律のようにかわりを用意できるような風貌でもありません』
『にゅやぁ……』
授業中にノートを取っているのもあくまで人間の行動の模範であり、決してわからないことがある訳では無いのだ。
『やる気はありますし負けず嫌いなので不戦勝、はい、不戦敗ではもちろんありませんが、悔しい気持ちはあります。ですが、私だってワガママを言う子どものプログラムがされている訳ではありません』
『わかりました、ですがねAさん、私は生徒が平等でないのは放っておけません』
殺せんせーはAの頭にぽんと触手を乗せると、優しく撫でた。
『テストの日は私がAさんに別のテストを用意しましょう、最近興味のあることはありますか？』
『私が？ そうですね、漫画や小説でしょうか』
『ヌルッフッフッフ、それから学べることは貴女にとって沢山あるでしょうね、わかりました、オススメのものを渡しますのでしっかり読んでくださいね！』
おそらく話の流れからして小説や漫画から彼女用の問題を作成するつもりなのだろう。
渡されたのはどれも思惑が交錯するようなものばかり。感情や行動についての問題が出されるのだろうと彼女は推測した。
『失礼します』
職員室を出て教室に戻ると、ひらひらと手を振るカルマ達がAを待っていた。
『おかえり〜』
『ただいま』
『なんの話ししてたの？』
『テストの話をしていました、私は教室で待機です』
『え』
『私が参加してしまうのは反則ですし、律のようにかわりを用意することもできませんから』
『まあ確かに反則技だよね』
『ですが、なにも私がやる気がないというわけではないんですよ』
わかってるよ、微笑む彼らにそう言われたタウゼントは、そっと胸を抑えた。
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天泣tenkyu(プロフ) - 杏さん» わーありがとうございます！更新遅いので気長にまっていただけると助かります…現代風になるよう意識してたので伝わってよかったです笑 (2018年9月30日 17時) (
レス) id: 2cce15959b (このIDを非表示/違反報告)
杏 - すごく面白いです！たまにタウゼントちゃんが現代風になるので笑いますw応援してます！更新頑張ってください！ (2018年9月29日 23時) (レス) id: 0c46f8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天泣tenkyu | 作成日時：2018年9月19日 20時
