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『皆さんご存知の通りAさんは自らの願いでこの暗殺教室の一員となりました。ハッキングの時は何かと慌てましたが……彼女自身悪意があった訳では無いので過去のことは気にせず楽しくいきましょう！ ついでに後でその映画教えてください』
殺せんせーがそう言うと、E組の生徒は声を合わせて返事をする。黄色のプヨプヨとした触手で真ん中の列の一番後ろと思わしきところを指した。
『Aさんの席は奥田さんの後ろです、わかりますか？ あの赤髪の不良くんの隣です』
『ふっ』
先生のあんまりにもな赤羽カルマの紹介に、皆が吹き出したところ、Aも先生の横で笑っていた。
『わかりました、あの赤髪の不良くんの横ですね』
一部の生徒はまた笑いだし、生徒によっては、こんな返しができるほど人間らしいんだなと感心している者もいた。
当のカルマはみんなに笑われる状態にいささか怒りを覚えると同時に赤面していた。照れ隠しのように机の上で拳をにぎりしめているからか、イラついているようにも見える。
そんなことを微塵も気にせずニコニコと通路を歩き、Aは赤羽の横に座る。
『よろしくお願いします、カルマ』
『え？ あ、ああ、うん』
イマイチ分からないAの対応にカルマは少し動揺したが、その後は普通に前を向いた。
『その他に連絡事項は特にありません、それでは朝の会を終わります』
そう言うと殺せんせーは教室から出ていった。
次の授業が始まるまでの間、皆がすることと言えばひとつに決まっていた。
『Aちゃん！ 久しぶり！』
『お久しぶりです、陽菜乃』
『Aちゃん！ ノルウェーの写真見たよ〜ありがとね！ ノルウェーってどこもあんななの？』
『いえ、喜んでいただけて幸いですカエデ。港はほとんどあのような感じですよ』
一人一人言いたいことがあるのか、ほとんどの女子がAの元へと集まる。
『ねえねえ、Aって感情があるんだよね』
『はい、それがどうかしましたか？』
『恋愛感情ってあるの？』
さすが女子というか、出会ってほんの数分で恋バナし始めるのだからすごいものだ。最近なんて女子同士の自己紹介で好きな人がいるかなんて質問の3つ目には聞かれる。
『わかりません、ですが愛ならわかりますよ』
えへん、とどこか誇らしげに胸をはるA。
『おったまげー、最近のコンピュータって凄いなぁ……うん、面白いねA！ 改めてこれからもよろしく！』
『はい、よろしくお願いします、莉桜』
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天泣tenkyu(プロフ) - 杏さん» わーありがとうございます！更新遅いので気長にまっていただけると助かります…現代風になるよう意識してたので伝わってよかったです笑 (2018年9月30日 17時) (
レス) id: 2cce15959b (このIDを非表示/違反報告)
杏 - すごく面白いです！たまにタウゼントちゃんが現代風になるので笑いますw応援してます！更新頑張ってください！ (2018年9月29日 23時) (レス) id: 0c46f8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天泣tenkyu | 作成日時：2018年9月19日 20時
