こんにちは、誰でしょう (ページ15)

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こんにちは、誰でしょう　15 ページ15

どうやって家に戻ったのかは分からないが、気付いたら布団で寝ていた。そして、彼の、先祖の記憶を思い出した。

彼は、夏目レイコと親しかった。レイコは妖力の強い人間で、周りからは怖がられていた。だから近づいた。そして、魅了された。毎日話しかけて、仲良くなれたと思ったのに、妖怪だと知ると、勝負を仕掛けられた。そして、それに負けてしまった。〈友人帳〉に名前を書くと、それ以降、どんなに探しても彼女は姿を現さなくなった。それっきりだった。

彼は人間として生きた。またレイコに会えるように。しかし、人間としての一生は短い。だから彼は、レイコに、彼女の縁者に会うまで子孫の中で眠ることを選んだのだ。
そして俺は、より強く彼を受け継いだ。生まれたときから家族とは違っていて、他の人には見えないものも見えていた。でも、それはみてはいけないものだと、理解していたからいつも無視していた。でも、それは長くは続かなかった。そして俺は、俺の家族は妖怪たちの争いに巻き込まれて、みんな死んでしまった。そのときに俺も死ねたらよかったのに、彼の力で生き抜いてしまった。そして、俺は記憶を忘れた。無かったことにした。

でも、夏目にあってしまった。だから、あのこともすべて思い出してしまった。家族が死んだのは俺のせいで、俺の中に彼がいなければ起こらなかったことだ。ただ、エヴァンとして過ごしたおかげで、気持ちの整理ができた。俺の家族はもういない。でも、あれは前世のことなのだ。俺はエヴァンとしていきる。エヴァン・カシオとして。

……できるかな？

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今日の更新はここまでです。

コメント…してほしいな

o(^-^)oﾜｸﾜｸ(*´Д｀*)