こんにちは、誰でしょう (ページ11)

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こんにちは、誰でしょう　11 ページ11

あれから一週間がたった。
しかし髪色やらなにやらで、友達ができない。というか、話せない。そのため入院中と同じように、本を読む。
今日はホームズだ。俺はおもしろそうなのを片っ端から読むタイプなので、心理学などの医学書や、ライトノベル、ライト文芸、グリム童話に神話、ミステリなんかやホラーも読む。あと広辞苑も。意外とおもしろいのだ。推理をしながら読んでいると、

「ねぇねぇ、なにを読んでいるの？」

委員長(仮)が声をかけてきた。
紙を取り出し、

『今日はホームズだよ。奥が深いんだ。ところで、君は？』

「あ！急にごめんね。いつも本を読んでるから、気になってて。私はーーー。このクラスの学級委員よ。よろしくね。」

やっぱり委員長だ。

「……よろしく……」

「…え！話せるの？！…あ！ごめん、勝手に話せないと思ってた。いつも筆談だったし。」

『話せるよ。長文は難しいけど、ある程度なら。ただ、話すよりも書いた方が伝わるからね。ああ、知ってるかもしれないけど、エヴァン・カシオです。よろしくね。』

「…うん！エヴァンくんって呼んでいい？あ、それとさ…」

話し相手ができた。少し驚きだ。