こんにちは、誰でしょう (ページ2)

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こんにちは、誰でしょう　2 ページ2

「ーー、大丈夫か？驚かせてしまってすまないね。私はーーー。君の～～に当たる。そしてこっちが…」

「私はーーよ。あなたの__に当たるわ。」

「次あたしね！あたしはーーー！==よ！」

丁寧に自己紹介されたが、全く分からなかった。たぶん名前とかを教えてくれたんだけど…
というか、記憶喪失なのが伝わっているのか。不思議だなぁ。
たぶん親族のうちの誰かなんだろうけど、興味ないしなぁ。暇なのは確かだけど、少しうるさい。もう少し静かにしてほしいところだ。

とりあえず、話を聞きながらもボケーッとしていると、医者(センセイ)が入ってきた。
そしてそのまま、大人二人と話し出す。ただ、少女の方がうるさくて全く聞こえない。たぶん俺のことだと思うが……

しばらくして、医者(センセイ)が、俺に話しかけてきた。

「ーーさん、確認なのですが、あなたは話せますか？」

首を横に振る。

やはり…と考え込んでいる医者(センセイ)の横で、少女が驚いていた。

「ええー、ーー話せないの？前はいっぱいお話を聞かせてくれたのに……もしかして、もう聞けないの？」

どうやら、前は仲がよかったようだ。どうでもいいけど。
…というか、いい加減なにもいえないのが面倒になってきた。紙とペン、ないかなぁ。

じーっと医者(センセイ)をみてたら、なにやら伝わったらしく、メモ帳とペンを貸してくれた。だから、

『うるさいんで、静かにして貰えません？ってか、記憶とかどうでもいいんで。アンタらのこととか、思い出す必要を感じられないし。』

そう書くと、少女が怒ってしまった。

「…な、なによ！こんなに心配してるのに、そんな言い方ないじゃないの！私たち==なのよ！！」

『うるさいなぁ。そんなに怒らなくてもいいじゃんか。めんどくせぇ。』

「…はぁ？！だいたいあんたが！あんなことしなければ！！」

「まあまあ、落ち着いてくださいな。」

医者(センセイ)が間に入ってきた。

「…で、でも、だって、あいつが…」

「まだ起きたばかりだし、記憶も混乱しているんですよ。しばらくすれば思い出しますから。」

今の俺には関係がない。そう思うと、頭の中がすっきりとした。もう面倒ごとに関わらなくていいんだと。だから、面倒なことは一生思い出したくない。もう二度と……