にひゃくよんじゅうきゅう。 ページ50
くそう……確かに敵地で寝ることになるな…………くそう。
「惜しい男を失った」
「まーでもそうだな、サンジはいいか！」
「だけどこんなゾンビ屋敷じゃ3人の方の救出は一刻を争うかも知れない」
「ブヒブヒ…おめェらよォ…ちょっと強ェからって調子にのってんじゃねェぞ……仲間が消え去って心中ビビってんだろ！ザマァみろ！」
「……コイツ黙らせる？」
「イヤ…案内に連れて行こう」
消えた仲間達はもう無事じゃ済まねェぞみたいなことを言われたんだけどちょっと鼻をもごうとしたら黙ってくれた。
そのまま勘(時々僕の見聞色)を頼りに屋敷を進んでいく。迷路みたいだ。屋敷ってなんでいつも迷路みたいな作りしてんだろうな。
もうちょいちょい進めば広いところに出るっていうところで今度はゾロが消えた。まああいつも下手に死ぬことはないから割とどうでもいいんだが。
「…とにかく、こいつらが何かしたのは間違いないよね。ゾロが固有スキルを発動させていたら話は別だけど。」
「こうううきる？」
「迷子になっていないとしたら。」
「ああ…」
そしてルフィはいつの間にそんな鎧を着ていたんだい？気づかなかったよ僕。
フランキーがルフィにツッコんでくれてたけど逆にルフィに説得されてた。
「コイツら状況わかってんのか？」
「…広間に出たわよ」
「広間？ウソップ達は？」
「居ない。ってかこの先はもう外だね。」
めっちゃ広い…闘技場みたいなところだ。テントがいくつか張られている。
……見聞色はさっきから何回か使ってるから…何がいるのかってのも分かってんだけどね。
とりあえず上からフランキーを襲おうとしていたゾンビは蹴飛ばさせてもらう。
「平気？」
「ああ……助かった」
「うおー！！動くヨロイだァ！！」
「きっとゾンビよ…！！体に槍が刺さったまま動いてる……」
せめて槍は抜いてもらおう？
その1体とちょっと戦ってみたけど、何をしても倒れない。ゾンビだからかな。
「ブヒヒヒヒ！！思い知るがいい！それが本当のゾンビの恐さだ！故障はあっても痛みなど感じねェ！武装した
「……つまり死人を操ってるってことよね？墓場のゾンビ達と同じ様に。」
「そうだ！！一刻の騎士団長、凶悪な犯罪者！伝説の侍！！そんな奴らが不死身になったと思え！！おめェらなんかに勝てるわけねェんだよ！！おめェらの仲間達だって誰1人無事じゃねェよザマー見ろ！！」
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作者名：あんちょび | 作成日時：2022年6月22日 17時
