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にひゃくよんじゅういち。 ページ42

「長生きはするものですね!!人は”喜び”!!私にとってあなた達は”喜び”です!!涙さえ涸れていなければ泣いて喜びたい所…!あなたが私を仲間に誘ってくれましたね!本当に嬉しかったのです、どうもありがとう。だけど本当は断らなければ!!」
「おい!!何でだよ!!」

ブルックは影を奪われたので太陽光が当たる所に出ることはできない。今は霧が深くて太陽光が届かないから生きていられているだけで、一緒にこの海を出るとしたら消滅してしまうのは時間の問題だからというのがブルックの言い分だった。
…それくらいの理由だったらルフィが全部ぶっ飛ばせるんだけどね。ルフィもだったら影を取り返してやるよとか言ってるし。

「…………ん……フランキー、ちょっとここの天井壊すことになりそうなんだけどさ、あとで修理頼めるかな?」
「あァん?」
「ね、頼むよ。僕も修理手伝うから。ありがとね。」
「待てまだ何も言ってねェだろうが」
「それより歌を歌いましょう!今日のよき出逢いの為に!私は楽器が自慢なのです!海賊船では”音楽家”をやってました」
「えーっ!?本当かァ!?頼むから仲間に入れよバカヤロー!!」
「ヨホホ!では楽しい舟唄を一曲いきましょうか……!!…………!!!?!ギャアァアアァア!!!」
「おい何だどうした!?」

ブルックの目線の先には可愛い感じの幽霊。
あれに呪力を当てたら効くのかなって思ったんだよ。
”朱”が一番なんだろうけど船の被害が大きくなる。

「ユユユユキヤ!!!」
「助けてくれーーっ!!」
「あーはいはい……。」

ただの呪力をそいつの頭目掛けて、放つ。
バキ、と天井の木が割れた。
…………効かないのね、あれには。なんだ天逆鉾が能力者に効いたから呪力も効くのかと思ったけど…そうでもないのね。
ああ、今度会ったら天逆鉾試してみようか。今の幽霊はもうどっか行っちゃったから。

その幽霊がもう見えなくなったと思ったら今度は船全体が揺れた。

「何て事!!まさかこの船はもう監視下にあったのか!?」
「…見て、前方が門で閉じられてる。趣味悪い門だけど…今の振動はあれだろうね。」
「これは門の裏側!!…という事は……!船の後方を見て下さい!!」
「…でっかい島だね。」
「もしやあなた方、流し樽を海で拾ったなんて事は?」
「あ…!拾ったぞ!!」
「それが罠なのです!この船はその時から狙われていたのです!!これは海をさ迷う”ゴーストアイランド”……『スリラーバーク』!!」

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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年6月22日 17時

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