特級呪術師とウォーターセブン (ページ39)

今日:5 hit、昨日:90 hit、合計:54,636 hit

にひゃくさんじゅうはち。ページ39

「祓うって、なにか悪霊退散グッズでも持ってるのかユキヤも！！」
「持ってないけど…”も”って何さ、本物のオバケにはそんなの意味ないよ。」
「言うなー！！言うんじゃねーー！！！」
「ってかもうすでに手遅れだし。」
「…………え゛？」
「う・し・ろ。」

ボロボロの船。俗に言う「ゴーストシップ」って訳だ。はっはっは。笑える。なんかヨホヨホ言う歌が聞こえてくるし。

『ゴーストシップ〜！！！』
「何そんなに怖がってんのよ、可愛い方じゃん。」
「どこが！！？何なのこの歌…！」
「いるぞ……なにか…」

後ろにあった船が横に付く。

「……ビンクスの酒を…♪届けに…ゆくよ……♪」
『！！？』

うわあ本当にガイコツじゃん。ウケるね。しかもガイコツに髪の毛生えてるしアフロだし…なんか……色々ウケる。

「ねェ、皆……見た？」
「ああ……」
「あれは…完璧に…」
「ガイコツがティーカップ持って歌ってたんだよ？めっちゃウケない？」
「「そういう事じゃねェ！！！」」
「それ以外にもっと突っ込むとこあるがろうがよォ！！守ってくれユキヤ！！」
「おれも！！！」
「私も！！」
「ナミさんならおれが守るよォ❤」
「うっさい！」

ブルックだよね、あれ。どう考えても。
とりあえず僕にくっついてるお二人は離れてくれると大変嬉しい。めちゃめちゃ動きにくいから。チョッパーは可愛いからいいけど。

2人を引っ剥がすのに苦戦してたらルフィが「あの船に行こう！！」と言い出した。
あの楽しそうな表情をしているルフィはもう誰にも止められないし止まらないし厄介ごとを引き込むという事はこれまでの経験で分かっているので、くじ引きでルフィのお供を決めた。

船に乗り込む事になったメンツはルフィ、サンジ、ナミ、僕。

「何で行くの！？やっぱり私帰る！！」
「だからおれ1人でいいって」
「ダメだ、お前がアホやっておれ達の船が呪われたらどうすんだ」
「その時は僕が呪ってきた奴を祓うよ。」
「…お前変なとこでリアルだよな……」

変なところとはこれ如何に。呪霊の事に関しては僕はいつでもマジメだよ。

まァあのホネホネはそんなことしないっていうのは知ってるんだけどね。

「ナミお前、宝船楽しみにしてただろ？」
「これが宝船なわけないじゃない！見たでしょ！？動くガイコツ」
「あいつが宝の番人だ！とにかくあいつを探そう！！」
「探すまでもないよ。ほら、上。」

もうすでに見えてる。