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にひゃくにじゅういち。 ページ22

「ルフィお前……わしに謝らにゃならん事があるんじゃないか!?」
「……!!」
「”ガープ”っていったら海軍の英雄の名前よ!?」

そう……英雄なのよね……こんな人が。いやまァ確かにそれ相応の実力もあるけれど。この人はもう……性格だけで言えば歩く大嵐みたいな……
うん。ハリケーン。

「ルフィ!本当にお前のじいちゃんか!?」
「っていうかユキヤも「ナミ、しーっ!今は触れないで…!矛先がルフィに向いてるから……!」……そう……」

ルフィが皆に「何度も殺されかけたから絶対に手を出すな」と言う。確かに、それが賢明だな。少なくとも今の実力じゃあ麦わらの一味が束になってもガープさんにはかなわない。

「おいおい、人聞きの悪い事を言うな……。わしがお前を千尋の谷へ突き落としたのも、夜のジャングルへ放り込んだのも、風船にくくりつけてどこかの空へ飛ばしたのも……!全て貴様を強い男にする為じゃ!!」

うわァ……えぐい。そしてルフィもよく生きてんなァ……。

「わしはお前を強い海兵にする為に鍛えてやったんじゃぞ!!」
「おれは海賊になりてェってずっと言ってたじゃねェかよ!」
「”赤髪”に毒されおって、くだらん!!」
「シャ……シャンクスはおれの命の恩人だ!悪くいうな!!」
「じいちゃんに向かって”いうな”とは何事じゃ!!」
「ギャーごめんなさいっ!!」

弱いなルフィ。まあそれもそうか……。
それもそうかと思われるような教育をしているガープさんもガープさんだけれど。それを言ったら多分きっと必ず四分の一殺しの刑に処されるので言わない。
そしてなぜか急に2人共寝た。自由奔放にも程がある。先に起きたガープさんが「それが怒られる者の態度か」と怒るし。
この世は混沌と化している。


ガープさんがルフィに鉄槌を5つほど下し、”赤髪のシャンクス”の立場をルフィに教えた。
「海軍本部」「王下七武海」にならぶ勢力である「四皇」の4人の内の1人がそのシャンクスだよっていうだけなんだけどね。

……っていうところで矛先が僕に向いた。

「ユキヤも久しぶりだな!シスの葬式以来か」
「う゛っ……そうですね。ネズミ…大佐だか少佐だかの一件は……どうもありがとうございました。」
「ぶわっはっは!!ユキヤから電話がかかってきたときはびっくりしたが…とにかく元気そうでよかったわい」
「ええまァ……はい、それなりに。」

ついこのあいだまで熱で倒れてましたなんて死なないと言えない。

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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年6月22日 17時

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