にひゃくにじゅう。 ページ21
みかんの木らが返ってきたのとほぼ同時にチョッパーとロビンが帰ってきた。
その数分後にはフランキーも。狙って来た？っていう感じですよ。
話がある、といって始めた話は”ある木”について。
「ある戦争を繰り返す島に……たとえ島に住む人間が砲弾のふり注ぐ戦争をはじめようが…島中の人間が死に、町が死に、廃墟と化そうが……ものともせず立ち続ける巨大な”樹”。何が起きても倒れねェ……人はまたその樹に寄りそい町を…国を造る。世界にたった数本……その最強の樹の名は宝樹”アダム”…！」
その樹の一部がごくまれに裏ルートで売りに出される事があるらしい。
で、フランキーは前からそれを買いたいと思っていたと。でも2億なんていう金額なんで手を出せずにいたら…僕達が来た、と。
「てんめェ！！おれ達の金でそんなもん買いやがったんじゃねェだろうな！！？」
「まだ聞け！！話を！！」
「落ち着けサンジ…。」
ちょっと血の気が多いぜコック殿や。
「おれの夢は！！その『宝樹』でもう一度だけ！！どんな海でも乗り越えていく”夢の船”を造り上げる事なんだ！！『宝樹』は手に入れた！図面ももうある…！これからその船を造る！……だから…！完成したらお前ら、おれの造ったその船に乗ってってくれねェか！？」
ようはフランキーが造った船に乗っていい、とそういうことだ。まァ元金は僕らから出たも当然だしね。っていうかほとんど僕らから出たと言ってもいいと思う。
海賊王ゴールド・ロジャーの乗ってた船、オーロ・ジャクソン号もその宝樹アダムでできてたって言うし。喜んで受け取ることになった。ルフィは寝てるけども。…そろそろ起きようよ船長……。お前一応この一味の長……なんだよね。
「……と…………。」
「？どうしたユキヤ」
イヤーーな予感……というか気配……。
ドゴン、と壁が壊される。
うあああぁ………………。来たよ…………。悪夢が。
「お前らか…”麦わらの一味”とは」
犬の被り物をしたおっさん(なおもうすでに正体は知っている)がルフィを思い切り殴る。
「起きんかァ〜〜〜〜！！！」
「…い！？痛ェ〜！！」
「痛ェ！？何言ってんだパンチだぞ今の！！ゴムに効くわけ…」
「愛ある拳は防ぐ術なし！！……ずいぶん暴れとる様じゃのう…ルフィ、ユキヤ！！」
「げェ！！じ…じいちゃん！！！」
「げェ……やっっぱり……ガープさん……！」
『えェ！？』
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作者名：あんちょび | 作成日時：2022年6月22日 17時
