にひゃくじゅうよん。 ページ15
ドオンドオンと当たらない砲弾をなんどもうってくる。
四方八方から。あたまにひびくような音をたてて。
ね。ちょっとイライラしてきたよ僕。さっきからうるせぇなぁと。
メリーの近くに砲弾がおちるたびにメリーもゆれるし。酔うわこんなゆらされたら。ただでさえ気持ち悪いってのにさぁ…………あーうざい。
「なぁ……近くの軍艦3隻くらいならしずめてもいいよな?」
「え」
「うるせぇんだよさっきから……!当たらねぇ弾をどんどんうってきてさぁ!こちとら病人なんだよいたわれっつー話なんだわ!」
「お…こっていらっしゃる?怒っていらっしゃる?ユキヤさん…?」
「い い よ な」
「……好きにすればいいんじゃねェか…敵が消えるだけだし」
「ゾロ!?こいつに無茶さすようなこと言うなよ!」
どなってちょっと頭痛くなったけど。
「……いやでもこっからどうやって軍艦沈める気だよ!?」
「なんのための術式だよ」
これさっきもいったきがするぞ。結界だ結界。
……とりあえず左右にいるぐんかん。ぐんかんっていうと寿司をおもいだすぞ。軍艦のネタだと俺はねぎとろがすきだ。
左右ののと、メリーの右うしろについてるやつにしよう。いちばんちかくにいるからね。
”対象”は海軍の軍艦、近くの3隻。”中心”となるのは軍艦のマスト。使うのは引力。
「―――斥引操術」
バキバキバキ、と3隻はきれいにつぶれた。引力の中心になったところにあつまって。
え、海兵?しらね。運がよければうみにおちてるだろうし、わるければつぶれてるだろうな。
『…………!!!』
……なんかみんな目ぇかっぴらいてんだけど。ウケるよちょっと。
《な……!!?何が起きた!!?》
かいへいたちもなにが起きたかりかいできてないねえ。へいきか海軍本部。
「……っていうかナミ、かいりゅうはつかめたの?」
「……っあ……そう、ね…!」
「…………!!」
「…………!!」
「…………!!」
「オイ、いつまで呆けてんだ!!コイツが常識外れなことくらい分かってんだろ!!」
「……ゾロそれほめことばとしてうけとっていいんだよね?」
じょうしきはずれって……それいうなら悟のほうがじょうしきはずれだけども。
僕がつぶした以外のふねがちかづいてくるなかで、やっとうずしおのかいりゅうがつかめたらしい。海軍はまだ砲弾をうってくる。くっそうるせぇ。あたまにひびく……。びびってちかづいてくれなければよかったのに。へんなところでゆうきがあるんだからさぁ。
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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年6月22日 17時