にひゃくじゅうさん。 ページ14
「スパンダの野郎!!生きてやがったか!」
「狙って来るぞ!」
「右舷から風を受けて東へ!」
「ダメだ八方塞がれてるっ!こっち向いてる砲口の数もハンパじゃねェぞ!当たらねェなんて不可能だ!!」
「……きみらさ、俺がずっとこのふねにのってここまできて、なにもしてないと思ってんの?なめてる?」
「…え」
メリーにさした針。
あれは結界の基になる。僕は結界術にめぐまれたからね。
メリー号のまわりを水色のまくがおおう。
「なんだこりゃ!?」
「敵の能力か!」
「あーきにしないで。ぼくのぼくの。術師にゃかんたんにやぶられるような結界だけどほうげきくらいならふせげるから。あ、風はうけれるからだいじょうぶよ」
「…………へェ……そうなのか」
「うん。僕ののうりょくのひとつ」
《撃てー!!》
ドウン、とおなかにひびくような音がなんかいもきこえてくる。…………うるせぇ……。
……??
一発もあたってない。軍艦どうしがじばくしてらぁ。なにやってんだ?
…………”正義の門”がしまってんのか。門がしまってうずしおがうまれてる。それで舵がとられてるんだ。
いやなんでとじたの?みんなもわかってないっぽいし。
……いや、1人だけじょうきょうわかってるひとがいた。
サンジ。
「うっひょー想像以上!」
「サンジ!!まさかお前さっき!!」
「根性だけで逃げ切れる敵じゃねェだろ?」
「それもそうだね」
「す……!!すげーぞサンジ!!」
「天才かお前」
「えっへっへ」
よろこんでばかりいられないけどね。うずしおは僕たちの敵にもなるから。
……その”敵”を”味方”にするのがわれらが航海士さまなんですがね。
「おだまりっ!あんた達!私達が乗ったメリー号に越えられなかった海はないっ!!渦の軌道が読めるまで耐えて!!」
「任せろ!!」
とはいうものの、相手も数でおしてくる。すべてのほうだんが当たらないなんてことはない。
「!!やべェ!!これは直撃だ!!避けきれねェ!!」
「いやだからなんのための結界だよ。」
とんできた砲弾は結界のひょうめんでばくはつした。
「お……おおおお!!?結界すげェ!!!」
「まあね……なんてったって俺の結界だもの」
「なんかすげェ説得力……なんでだ?」
「それはだねチョッパー君。ユキヤの言うことだからだよ……」
「ユキヤすげェ……!」
やめろよてれる。
「熱なのに来たのはだめだけど」
「ぐはっ」
「確かに」
「ごふっ」
「お前ら何遊んでんだよ!」
217人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんちょび | 作成日時:2022年6月22日 17時