にひゃくじゅう。 ページ11
ーーありがとう
僕が船にのりこむと、ちょうど波がうちよせてきて、メリーはその波にのって海岸をでてくれた。
「あー、メリー、二人三脚的なそういうことはできるかな。メリーが風とか波をよそくして、俺が舵をきるみたいな。そういうことってできる?」
ーーできるよ!
「おけ、じゃあそれでいこう。むりはしないでね。」
ーーそっちこそ、無理はしないで
体調わるいっていうのがばれてらぁ。まあそれもそうか。市長さんをまってるときにメリーのとなりでげえげえはいてたし。ははは。
……はー。
わらえねぇ。
「……じゃあちょっとだけお言葉にあまえさせてもらうことがあるかもね…。」
帆の調節はメリーに任せて、俺はずっと舵を右にたおしたり左にたおしたりしてた。どっちにたおして、っていう指示はメリーがだしてくれるから楽なことこのうえない。ありがたい。
「…………メリーはさ、僕にずっと舵のほうこう教えてくれてるけど疲れないの?」
ーー?次の波越えたら舵を右に切ってくれる?ちょっと左を向いちゃうかもだから
「はいよ。……いや、普通に…………そういう、力?みたいなのを消費しないかなって。簡単にいうと『つかれない?』っていう話なんだけど。」
ーー君は、なんか僕の声を聞きやすい体質のようだから。そんなに、君のいう”力”を使わないですむんだ。
「……そんなもんか。」
ーーそんなもんさ。
会話しゅうりょう。
やっぱりクラバウターマンって呪霊なのかもね。いや、メリーの化身があんなかわいげのかけらもないような最低のみためをしているあいつらと一緒っていうのってなんかいやなんだけど。
どうにも、クラバウターマンと呪霊・呪力の関係をきりはなして考えるということができない。
「君は、皆を助けきるまで持ちそう?」
ーー持たせるさ。なにがなんでも。……それより、ユキヤは体調大丈夫?
「そろそろ大丈夫じゃなくなってくるかなっておもってた。5分だけねかせてくれないかな?」
ーーいっぱい寝ていいよ?
「そんなにねたらメリーに大変なおもいをさせちゃうよ。……よろしくね。」
いっぱいねてたらウォーターセブン編終わっちゃいそうだしね。
メリーは麦わらの一味の彼らとおなじくやさしいから、5分じゃなくて俺がおきるまでおこしてこなさそうとかんがえて、タイマーをセットしてからねた。
ら、案の定おこしてくれなかった。彼(彼女?)には「なんでタイマーセットしてるのさ」となぜかちょっとだけおこられた。
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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年6月22日 17時