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にひゃくいち。 ページ2

「……で…平気…なのか?ユキヤ……。体も、熱いぞ…?熱あるんじゃないか!?」
「しらない…」
「知らないって…自分の事でしょう」
「俺のことなんざどうでもいいんだわアホ…チョッパーありがとね。……今はウソップの事を考えてればいいよ。決闘、するんだろ?どうにかしろよ……俺はちょっと、しばらくこのままでいるから」

冷静にならないといけない。
ウソップとのケンカと、傑とのあれは違うから。ウソップも最終的には戻ってきてくれるし、そんな重大なことみたいに考えなくてもいい、はずなんだ。

「そんなこと言ったって、おれは医者だ!」
「…………」

でも、頭の隅っこにどうしても一つの可能性が浮かび上がってくる。


もしもウソップがこのまま帰ってこなかったら?
ウォーターセブンを出る時、最後までウソップが謝罪しなかったら?


そのときはきっと、彼らはウソップのことを置いていってしまうと思う。一度決めたことだから。
……それが、どうしようもなく怖い。
また、そうやって失いたくなんてない。

「…ユキヤ?」
「おいチョッパー、こいつはそう言ってんだろ。放置しとけ」
「でも」
「こいつの言う通り、今はウソップの方が大切だ。てめえの体調くらいてめえで管理しろっつー話なんだ」
「……っ、ユキヤ、本当に体調が悪かったら言えよ?」
「…………ん、へーき。」

前では、そうなってしまった。
俺が居たから変わってしまった。

……俺がこの船から降りれば、これ以上なにかが起こることもなく原作を進めることができるのだろうか。
でも、それももう無理かな。彼らとは長い付き合いになってしまったから。今から降りるとなっても結構な影響を与えてしまうかもしれない。


どうするのが正解なんだろう。

分からない。


だれもいなくなった部屋で考える。


俺は、この世界に来た時点でどうするのが正解だったのだろうか。

誰にも、何にも関わることのなく、普通に生活していればよかったのだろうか。







前は原作に関わりすぎたが故にあんなことになってしまったから。

もう、原作から手を引いてもいいのかもしれない。



…………その事も頭に入れて置いた方がいいよな。
”麦わらの一味”を抜ける事。


まぁ…、すぐに考えを出さなければならないという訳でもないし、ゆっくり考えていってもいいけれど。

なるようにさせて、問題が起きればそこで考えればいい、のかも知れない。



「……ん、」

…………本格的に体調が悪くなって来たかも。

にひゃくに。→←二百。



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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年6月22日 17時

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