135 怪我した人 ページ44
〜雪村side〜
雪村「大丈夫ですか!?」
今私の目の前にいるのは三十代前半くらいの女の人。
足にけがをしていて、立てない状態だ。
女「すみま…せ……」
女の人は煙のせいで、声もうまく出せないようで
必死で私に何かを伝えようとしてくる。
女「私…は、いい…の、で…子ど……もを…」
そう言って、女の人の体はぐったりと力が抜けた。
意識が…ない。
この火事の中、意識のない…立てない人を助け出すのは
私にはとても難しいことだろう。
この人を背負う力も足りない……。
でも、何とかしなくてはこの人はこのまま死んでしまう!
千鶴はパニック状態でも、
必死で何かを考えようとした。
「雪村さん!どこですか!?」
そんなとき、誰かの声が聞こえてきた。
この声は一体誰だろう?
どこか覚えがあるような声だからきっと斎藤さんの隊の
隊士さんだろうか。
この店の中に入ってきたのだとすれば危ない!
もうこの店は崩れかかっている。
私自身も煙で視界がかすんできているのに……
体に力が入らなくなってきてる、これは
かなり危険な状態かもしれない。
けど……
千鶴は性格上目の前の人を見捨てられないでいた。
これは幼いころから綱道が人を救ってきたのを目のあたりにしてきたからだろうが、
この状況では自分自身が倒れてしまう。
雪村「……」
悩んでる時間はない、
私は女の人の腕を自分の肩に回した。
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時