同情なんか ね ぇ よ。…いや，あるのかも。 ページ38
『…まさか見られてたとは…』
恥ずかしくなり頬を右手で掻く。顔が生徒の前で真っ赤になっていない事を祈るしかない。
「ほんっっとに！探したんだよ！Aせんせー！！」
『ゴメンってリード君…』
大人しく，観念して書類にサインを押す
「でも，凄い音色綺麗だったね。」
『そりゃ、長年音楽教師務めてますからっ！』
「姉さんまだ2年目だろ」『う"っ"…』
弟に痛いところをつかれ、胸を抑える。確かにそうだけれども。
「よし。サインゲットしたよイルマくん」
「あぁ。サインはオッケーだな。＿＿＿ありがとな，姉さん」
サインを押し終わったのを確認してイルマとリード君は頷く。
『うん。後はカルエゴ先生だけだね。頑張っ＿＿＿「姉さん。」ひょぇっｯ！？』
音楽室を先に出ていったリード君に続いてイルマも出ていくと思いきや。
こちらを振り返って私の腕を掴んだ。
「…ピアノの音色，すごい綺麗だった。」
私の耳にそっと近づけて彼はそれだけ囁くと。
「おーい。イルマくーん？」
「…あ、あぁ，今行く。」
音楽室を出ていった。
「ひ…ひ…ェェ…ｯ！？？！」
取り残された私は力が抜けたようにへたれ込み，自分でも驚くぐらいの間抜けな声が出た。
◆
あぁああ！何てことだ！
たったさっきまで生徒＿＿＿いやそれ以前に"弟"として見ていた対象にドキドキしている。
胸が，むねのどうきがとまんない。
なんなんだ！あの色気は！！！誘惑授業を叩き込まれたのか何処ぞのお姉様先生に！！
そんな事を思って歩いていると不意に前から誰かがぶつかってきた。
「…A先生。」
「ひょひょｯぇっ！！カルエゴ先輩様！！！」
なんとぶつかってきたのは絶賛"制裁"を教師に全員分終わらせたであろうカルエゴ先輩。
目は付けられたくなかった。
”教師が何項垂れて歩いてやがる“
”バビルスを守る番人として相手を見上げるぐらい胸を反らせ“
だとか，いつもそんな事を言われるので
今回もと思って身構えていたが。
そんな衝動は一向に来る気配がなかった。
「……。」
何とあの先輩無言で去っていきやがったのである。上司としてそんなので良いのかと小言の1つや2つをぶつけたくもなったが。
肝心の本人の顔が疲れていた気がした。…ほんのチラリだけど。
これが魔界で言うザマァ展開ですか？
…でもそれと同時にカルエゴ先輩も私と同じく“問題児”に苦労させられてきたなと少し可哀想にも思った。
王の教室は問題児が使うという件，話しました。途端に泣き崩れるカルエゴ先生→←教えて！先生！！ Q.（名前）先生のサイン貰えない？ A.あ"？サインあげて私になんか得あんのか？？お前一旦頭冷やせ。
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モモ - これ、ニコニコなれる平和な小説です！夢主ちゃんの家計能力も気になるし！もうもうめっちゃ好きです (2023年2月25日 22時) (
レス) @page41 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - なつみ（夏美）さん» コメントいつもありがとうございます〜✨夢主ちゃん無邪気に喜んでいる所可愛いくかけていたようで嬉しいです✨✨これからも頑張ります！ (2023年2月22日 7時) (レス) id: 717bb880ce (このIDを非表示/違反報告)
なつみ（夏美） - 今回もまた面白いお話ありがとうございます!!ロイヤルワン開けて喜んでる夢主ちゃんかわよい、、、これからも無理せず更新頑張ってください!! (2023年2月22日 5時) (レス) @page41 id: 06513ddb7e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - なつみ（夏美）さん» ですね…！後は祈るばかりです…(><) こちらこそいつも作品にコメントありがとう御座います…！！更新の活力になっています！✨これからも頑張ります…！！ (2023年2月17日 8時) (レス) id: 717bb880ce (このIDを非表示/違反報告)
なつみ（夏美） - 毎回コメントに返信してくれてありがとうございます!受験受ってるといいですね！！これからも無理せず更新頑張ってください!! (2023年2月16日 21時) (レス) id: 06513ddb7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuki | 作成日時：2022年12月27日 19時
