教師を裏切る教師なんて前代未聞 ページ34
『な〜ぁにしてるのリードくん』
「ッひっ!びっ、ビックリさせないでよAせんせー…」
私がニュッと彼の背後から声をかけた瞬間彼は身体を震わせた。
"ごめんって",そんな冗談を交えつつ私は彼の手元にある紙を見る。
『…まー聞かなくても貴方達が何をしようかは明白だし。有名だし。』
「デスヨネー。」
途端に彼は苦い顔になる。
「じ、つは、これから顧問に"サイン"貰おーかなって思ってて…」
『あぁそっか,リードくんが所属している師団って___遊戯師団の顧問か。』
その名前を聞いた時,彼は自信なさげに頷く。
「ちょぉっとウチの顧問手強くてさ〜、くらりんにゲームの発案頼んだんだけどそれでも不安で…」
『ふぅん,なら自分の能力だけ使わないでもう一人"助っ人"連れてったら?』
「…え"」
『うーんそうだなぁ……君は視覚,嗅覚を奪って〜…その間に違う子の能力で仕掛ける,とか。』
途端に彼はハッとしたような顔をする。
きっとピッタリの人物が当てはまったのだろう。
「そっか!!それがあったか…!
ありがとーせんせ〜!」
『頑張ってね〜許可書集め!』
ひらひら,手を振りながら思考を働かせた。
アドバイスしたのは単純明快。
『(___あのオリアス先生が生徒に崩れて悔しがる所が見れる!とっても快感…!!)』
私は悪魔。楽しい事には興味があると。
この時から私は教師側ではなく,生徒の味方側になっていたのかもしれない。
◇
「__んあ?…姉さんか。」
『あばばば、い、イルマ』
相変わらず声が震える。しょうがない。イメチェンにも程があるだろ。
そんな義理の弟が書類に埋まっていた。
教師側を裏切りスパイ(!?)を初めて早一日。
その間にジャズくんやアロケルくん,アスモデウス君,カムイ君達に先生を納得させる方法を始めとする
実力行使,知識披露…etcを伝授してきた。
「あっ、A先生…!」
『あっ!!ケロリっ!』
そんなイルマの横におり心配していたのはケロリ。
彼女も又,追加の許可書を持ってきたようだ。
「センキューケロリ。…これで残るは13人の教師か…」
面白がってくれる教師陣は良いとして,反対の教師をどう納得させるかだ。
「出来ればあと一押し強力な推薦状が欲しいところだな。」
「…っ、わっ、私が顔を出してくれればサインをしてくれる方が…」
『…"その"顔は出したくないんだろ?なら出さなくて良い。』
イルマがそういうとケロリは口をつぐんだ。
そういう所だよ我が弟。
『(スパイって楽し〜〜⤴⤴皆さんには申し訳ないけど)』カルエゴ「…貴様まさか"そんな事"考えてないよな?」『(バレッ…!?)あっ、アバババそんな事考えてませんって!!』→←【番外編】ぶっちゃけ若手組の仲ってどうなの?end
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モモ - これ、ニコニコなれる平和な小説です!夢主ちゃんの家計能力も気になるし!もうもうめっちゃ好きです (2023年2月25日 22時) (レス) @page41 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - なつみ(夏美)さん» コメントいつもありがとうございます〜✨夢主ちゃん無邪気に喜んでいる所可愛いくかけていたようで嬉しいです✨✨これからも頑張ります! (2023年2月22日 7時) (レス) id: 717bb880ce (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(夏美) - 今回もまた面白いお話ありがとうございます!!ロイヤルワン開けて喜んでる夢主ちゃんかわよい、、、これからも無理せず更新頑張ってください!! (2023年2月22日 5時) (レス) @page41 id: 06513ddb7e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - なつみ(夏美)さん» ですね…!後は祈るばかりです…(><) こちらこそいつも作品にコメントありがとう御座います…!!更新の活力になっています!✨これからも頑張ります…!! (2023年2月17日 8時) (レス) id: 717bb880ce (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(夏美) - 毎回コメントに返信してくれてありがとうございます!受験受ってるといいですね!!これからも無理せず更新頑張ってください!! (2023年2月16日 21時) (レス) id: 06513ddb7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuki | 作成日時:2022年12月27日 19時