あ、あれは！女子だ！！！！

【番外編】メリークリス魔ス!!　　end. ページ47

「おかえりー！配り終えて来た？」
『はい！皆に最高のプレゼントを配ってきました！』


久しぶりに実家に帰るとサリバン様が出迎えてくれた。
「えぇ、道中トラブルもなく安全に。」

「それは良かった。Aちゃんもオペラもお疲れ様。」
「はい。イルマ様は？」
「んふふー見てよあれ。"サンタさんを待つぞ"って意気込んでたんだけれど、眠っちゃったみたい。」

『イルマ…あ、…ソファーに』
「起こすのも気が引けてねー…ま、今日ぐらいは良いかなって」

イルマはソファーで寝ているようだ。
今の内に配りたい。


だけど部屋の中は暖かく、思わずうとうとしてしまう。

『あったかい……、イルマにプレゼントをくばらない…と…』

最後のプレゼントがあるというのに、私は意識を手放してしまった。

「あらら、寝てしまったみたいですね。」
「可愛い孫が2人揃って……！」
オペラが毛布を2人にかけ微笑む。

「メリークリスマス。お二人共」


◆

朝、問題児クラスの一人が目を覚ます。
「…何だこれは…母上からか？」
そのプレゼントは母からとは別なコンセプトに、少年は戸惑う。


その少年を筆頭に次々とクラスの生徒が目を覚ます。"プレゼント"の反応は様々だった。吃驚、喜び、戸惑い……
個性が出ていると言えば出ているだろう



そして、最後の一人が目を開ける。

『…ん。あれ…』

『…なんかプレゼントが置いてある。ふふっ、サンタさんからかな』


そして少女は思い出す。

『あれ…今日が最後のホリデー…？
あー!!!書類終わってなーい！！！』
少女が徹夜に追われ、書類を終わらせるのはまた少し後の話。

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