盲目少女.

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それから、私は煎じに誘われて、度々MeseMoa.の練習を見に行くようになった。

みんなすごいと思う。私みたいに逃げたりしないで自分のやりたいことを精一杯やってるんだもん。

流れてくる軽快な音楽とみんながステップを踏む音を聞きながら、やっぱり思ってしまう。


わたし、ここにいて迷惑じゃないのかな。


どう考えてもおかしいよね、目の見えない私がこんなところにいて有名人の練習を見てるなんて。

MeseMoa.のみんなは何がしたいんだろう。私を連れてきた煎じは何がしたいんだろう。



私は、何がしたいんだろう。


そんなことを考えてボーっとしていると、

煎じ｢A？どした？｣

『あ、煎じ…なんでもないよ、もう休憩の時間？』

煎じ｢うん。さっきからボーっとしてどしたの？悩み事？｣

…煎じにはなんでもお見通しかぁ。でも、聞けることじゃないよね。


『ううん、なんでもない。ほらほら、休憩終わるよ？白服さんが呼んでる。』

煎じ｢ならいいんだけど。ほんとになんかあったら言ってくれていいからね？｣

『煎じは優しいなぁ。なんでもないから、大丈夫。』


《ありがとう。そう言ってくれて嬉しいよ。》


ほんとはそう言いたかったんだけどね。

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