一話 ページ2
「はい、お子さんの個性は“浮遊”ですね。」
「簡潔に言うと空を飛べる個性です。」
四歳になったため、病院で個性をみてもらった。
個性を聞いた瞬間、心臓がバクバク鳴り出した。私の隣にいる親？の個性は、滞空とスピードという個性。
まぁ、複合型個性みたいな感じだろう。
だが、私の姉の個性は突然異変。親？からみたら、姉の方が強個性。しかも、私は次女で姉は長女。
考え事をしているといつの間にか家の自分の部屋に着いていた。改めて、自分の個性について考えてみた。
浮遊ということは“重力に縛られない”ということ。
この縛られないということを生かしたい。
個性を浮遊として見るのではなく、縛られないという個性として見る。
良い考えなのではないか…？
だんだんと眠くなってきて、今日はここまでにしようと思い敷布団の上にダイブする。
布団を被った途端、先ほどとは比べ物にならないくらいの眠気が襲ってきてすぐ、眠ってしまった。
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姉「なんで、そんな個性しか持ってないのよ…！私のプレッシャーが増えるだけよ？！」
母「やっぱり、所詮は子供。はぁ、あんたに期待した私が馬鹿だったわ。」
父「…この家から出て行け！」
なんで、そんなこと言うの？
なんで？なんで？
___そんな夢を見た。
朝、目が覚めるとびっしょりと汗をかいていた。
「…っ、さいあく。」
ここで違和感に気づく。
私は、昨日自分の部屋で寝たはずだ。
なのに、部屋にいない。
ガバっと起き上がり辺りを見回す。
「ここどこ？」
【あの人たちは私の親？】
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