誰も知らぬ理屈 ページ14
『そしたら昨日、お茶こぼしちゃって……』
レトルト「それで電話中に叫んだんかｗｗ」
個々が動揺している俺ら四人に対して、先輩たちは何事もなかったかのように俺らを越していった。
こーすけ「すっげぇ、間近で見ると一層綺麗だわ……」
ヒラ「いつの間にそんな仲良くなったの？？」
フジ「え、今度紹介してよ！」
三人に質問攻めされている俺は、気づくと周りの視線を集めていた。
「清川君、桜木先輩と仲いいの？？ 結構お似合いじゃない？？」
「流石、サッカー部期待の新人だけあるなー」
ひそひそと聞こえる会話は、大半は俺のことを褒めているもんだった。
まあ、目立てば批判もあるわけだ。
一切聞こえないわけではない。
ーーーー仕方ない。
そう自分に言い聞かせていると、とある人物が俺の前に立ちふさがった。
「おい、ちょっと待てよ」
明らかに俺より背は低いが、オーラが先輩だということを物語っていた。
思わず一歩後ろに引くと、その人も距離を詰めてくる。
「ちょっと桜木に話しかけられたくらいで調子乗んなよ」
低い声は怒りを隠そうともせず、俺を恐怖に陥れた。
キヨ「えっ、あ、、」
「それが先輩への態度かよ」
俺の咄嗟に出た声は、火に油を注いでしまったようで。
男は拳を握りしめ、更に俺に近づいてきた。
ただただどうすることもできず、棒立ちしていると。
『牛沢先輩、何をなさっているのですか？』
つい数分前に聞いた声が、こだました。
目を向けると、先程先に行ってしまったはずの桜木先輩の姿があった。
牛沢先輩、と呼ばれた彼は驚いたように後ろを振り返る。
牛沢「A……っ！！ おまえ何かコイツにされてないかと思って……！」
『私は大丈夫です。それより先輩、私の大事な……可愛い後輩に、手を出さないでください』
いつもの綺麗な無表情を崩さず、冷徹に言う桜木先輩はすごくかっこよかった。
それに、俺のことを大事な後輩、なんて。
思わず頬が緩んでしまいそうだった。
なんて、自惚れすぎだろうか。
普通に考えて、あの先輩がそう思ってるはずなさそうだ。
しかしこの時。
桜木先輩の後ろにいたレトさんと
顔をそらした牛沢先輩(？)が揃って
苦虫をかみつぶしたような顔をしていたことは、俺は知らなかった。
『キヨ、大丈夫？ 彼は根はとてもいい方だから……悪く思わないでね』
俺にかけられた声はさっきとは僅かに違い、穏やかだった。
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hiroakannna(プロフ) - お初…です。とても面白いので続きが見たいです…お願いします。これからも頑張ってください！ (2019年10月14日 9時) (
レス) id: b2ab9312eb (このIDを非表示/違反報告)
。*:゜☆Chamomile☆゜:*。(プロフ) - もちうさぎさん» あぁぁりがとおぉぉございまぁぁす！（大声）そう言っていただけて、嬉しすぎて発狂しました（（頑張ります(｀･ω･´) (2019年1月13日 8時) (レス) id: 865a12b3ea (このIDを非表示/違反報告)
もちうさぎ - とても面白かったです！！すんごい設定が私好みで……頑張ってください^^ (2019年1月12日 22時) (レス) id: 5eea963876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。*:゜☆Chamomile☆゜:*。 | 作成日時：2019年1月3日 16時
