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｢……で、とりあえずこれ渡しとくね。先に来て収集しておいた情報。地形の詳細追加と、フィフスの施設内部構造大まかにと、とあるプロジェクトについて。PC持ってきてる？｣
｢一応持ってきてるよ。……一日でそんなに、と言うより、施設の内部なんてどうやって。｣
こちらの分の追加情報が入っているUSBを士郎に手渡す。すると、純粋な疑問が飛んできたので、私は端的に結論だけを述べた。
｢そりゃまあ、忍び込んだよね。｣
｢しの……?!警備とか巡回しているはずなのにどうやって……｣
｢防衛システムちょいと弄ったんだよ。時間制限あるから細かいのは無理だったけど、外にばれると不味そうな施設は粗方回ったと思う。……基山と緑川がその類のソフト用意しててくれたんだよ。｣
｢ああ……｣
二人の名前を出すと、何故か急に納得したような表情にすん、と変わる士郎だったが、でも、と私の額を人差し指でとす、と一度小突いた。それの反動か一瞬身体が後ろに傾く。
｢あんまり危ないことしちゃダメだよ。今こうして無事だからいいけれど、バレて捕まった時のこと考えてた？｣
｢……あー、島から出れなくなる上に後からくるお前達と警備が鉢合わせして大惨事になる所だったな。すまん、考えが甘かった。｣
｢そこじゃないんだけど……まあ、反省してくれたならいいかな。｣
本当に我ながら考えが手ぬるかったな、反省。
恐らく本当は単独行動だってして欲しくないだろう。今の私はまだ子供、しかも女、心を砕く要因はいくらでもある。それでも、こればっかりは譲れない。
｢ごめんなほんとに。でも、単独行動は許してね。｣
｢……そこだけは、やっぱり譲らないよね。｣
｢当たり前だ。あいつがいなかったら普通に合流してたけどね…あ、別に悪く言ってるわけじゃないから。｣
｢わかってる、君が風丸君のことを悪く言うような真似するなんて天地がひっくり返っても有り得ないよ。｣
｢……う、うるさい、わかってるならいいの。｣
ひとつ咳払いをし、それで、と話の軌道修正に取り掛かる。そこからは士郎も真剣な表情で、現雷門イレブンがここに連れ込まれるかもしれない、という情報を明かしてくれた。
現雷門イレブン。
黒の騎士団戦の時にちゃちゃを入れて以降、特に直接関わることは無かったが、試合の様子はほとんど見ている。
……もしかしたら、彼らのサッカーならば、ここにいる少年たちの心を開放してくれるかもしれない、と密かな希望を抱いたのだった。
(今更)GO･クロストにおける御剣さんの存在消去について→←･
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弓女雅零(プロフ) - こっちにも来ちゃいました(笑)やっぱりこの小説好きですっ！！ (2019年2月25日 17時) (
レス) id: fc748f73ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - リアトさん» リアトさん、はじめまして！コメントありがとうごさいます！ご指摘ありがとうございます！確認次第訂正いたします！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
リアト(プロフ) - こんばんは。いつも展開をドキドキしながら読ませて頂いてます。ところで誤字報告を少し。>「確かに何人か俺にチョコらしきものを私に来た女子がいた。」これは「渡し」ではないかと思いまして報告させて頂きました。次話、お待ちしております。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 809030045e (このIDを非表示/違反報告)
七瀬真昼 - 分かりました！！というか返信してくれてありがとうございます！毎回毎回ご丁寧に…。私だったら返信しないまま放置ですよ多分。そういえばふと思ったんですが、次のイナオリで子文くんの正体が明らかになりますよね！見当ついてるけど…ゆきさんは分かりますよね！ (2019年1月27日 17時) (レス) id: 60ce0b2030 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 七瀬真昼さん» 七瀬さんコメントありがとうございます！リクエスト、大変ありがたいお話なのですが、私事で大変申し訳ないのですが、モチベの関係で受け付けてないんですよ…本当にごめんなさい…でもバレンタインのお話は元々書く予定でしたので、そちらの方を是非見て頂ければ… (2019年1月27日 17時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年12月17日 23時
