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冷徹とも取れるその言葉は、一部を除くその場の殆どの人間を戦慄させた。
｢御剣先輩…本当に一星達兄弟がどうでもいいって言うんですか……?｣
今まで先輩として慕ってきた誰より厳しく、誰より優しいと思っていた少女が放った迷いのない一刀に、稲森は声を震わせていた。
彼は御剣の"どうでもいい"という言葉を、一星兄弟がどうなろうと知ったことではない、と解釈したのだ。
｢一星が何の為にあの位置にいるのかは一切どうでもいい。だって私には関係ないもん、それ。｣
｢仲間のことなのに、関係ないって、先輩は言えるんですか……？｣
｢稲森、キツイこと言うけど、同情は時に邪魔な荷物でしかない。当事者でもない部外者に可哀想だのなんだの言われたって、それはただの自己解釈の押し付けでしかないから。｣
至って冷徹に本心のままを伝える御剣に、稲森はとうとう口を閉ざしてしまった。彼女の言葉が、あまりにも鋭利で迷いのないものだったから。それはまるで、彼女自身にもそういった経験があるかのようで、不用意に反論なんて出来なかったのだ。
……彼女の過去を知る唯一の人物である風丸は、御剣の言葉が、彼女自身の経験からのものだと確信していた。御剣Aを知りもしない口先だけの大人たちによってもたらされた同情の雨霰、それがどれだけ不快であるものなのか、彼女自身が身をもって知っている、と。
｢生憎私は善良でまっとうな人間なんかじゃない。やる時は容赦なく叩き潰すし、必要とあらば仲間であれ切り捨てる。｣
仲間であれ切り捨てる、という言葉が重くその場を圧迫する。それは、この場にいる誰かにも当てはまる可能性がゼロではないということだから。
そんな空気を作った当の本人が、その圧を一掃するようにパンッと一つ拍手を打った。
｢……確かに一星は今まで色々やらかした。それに関しては私もまだ怒ってるし、今更許す気もない。｣
でも、と他の声の追随を許さないように、御剣の声が力強く張られた。
｢それは、一星を切り捨てる理由にはならない。｣
その言葉は、今までの彼女の言葉から続く結論とは思えないようなものだった。
無論、彼女以外全員がその言葉に唖然としていた。
え、だって御剣お前さっきまで一星潰す気満々な発言ばっかして……と、何人かの心の中で呟かれる。
｢えーとつまり御剣、お前結局何が言いたいんだ？｣
最初から最後まで意味を理解できていなかった円堂の気の抜けるような発言に、御剣もさすがに面食らっていた。
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フィル - こんにちは。 個人的なんですが、イナイレと鬼滅の刃やってほしいです。 (2019年11月13日 14時) (
レス) id: 0d12e6f332 (このIDを非表示/違反報告)
灰楯M - こんにちは。最新話拝見いたしました。風丸さんの固い決意が一語一句から感じとれます……。御剣さんも幸せになって……。 (2019年2月10日 10時) (レス) id: 554f9301e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 野坂君尊いさん» 野坂君尊いさんはじめまして!!返信遅くなりまして大変申し訳ありません。誤字指摘ありがとうございます……!!確認したところ確かにそうでした……!!ご指摘感謝します、ありがとうございます!! (2019年2月9日 23時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
野坂君尊い - 初コメ失礼します！毎話楽しみに拝見させていただいています！質問なんですが、ページ34の新タクティクスのところ、"剛と柔"ではなく、"コードG"ではないですか？ これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年2月3日 16時) (レス) id: 5271d69b7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 七瀬真昼さん» 七瀬真昼さん、いつもコメントありがとうございます!!そ、そうなんですか……?!ありがとうございます!!まだ見れてないんですよ〜…あっ、バレンタインすっかり失念してました……!!それですよね……公式のサプライズ、今年もあるといいですよね…… (2019年1月25日 20時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年11月22日 19時
