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首を振った私にどうして、という疑問の視線が向けられる。無理もない話だが、これに関しては私だってどうして、と叫びたかったくらいだ。
｢オリオン財団は巨大な組織だ。……警察すら抱き込んでる可能性がある。……だから、円堂の処遇がどうなるかは、私にとって賭けだった。運が良かったのか、その事実が虚偽であったかはわからないけれどね。｣
｢黙って見ているしかないってことですか?!｣
｢このままじゃ、皆が……Aちゃんだって危険な目に合うってことだよね?!｣
基本穏やかである杏奈やつくしも、今回ばかりは看過できないようで、珍しく前のめりに危機感を露わにしている。
その言葉に少しばかり続きを見失い、数十秒にも満たないが沈黙した。
｢……だからこそ、私達は"サッカーで"奴らと戦うの。｣
｢サッカーで、戦う？｣
もう一つ、頷く。
｢向こうがサッカーを支配できなくなれば、強引な行動に出てくるのは目に見えてる。そうすれば自ずと悪事の尻尾を掴めるって訳。｣
｢つまり、僕らが勝ち進んで行けば、オリオンという組織の綻びを炙り出せる、という訳ですね。｣
｢流石皇帝サマ、飲み込みが早くて結構。｣
｢…んじゃ、一星は俺達の敵ってことで確定だな。｣
｢なら排除で決まりか。｣
｢監督、いいですね。｣
灰崎の燻っていた敵対心が確定として明言された。
それに乗るように吉良が合意を表し、風丸が確認をとる。
そんな中、円堂は立ち上がった。
｢俺は、反対だ。｣
一星に対する負を一掃するような一言だった。
稲森がそれに希望を抱いたように瞳を揺らしたのを、私は見逃さなかった。
｢……一星は、小さい頃に父ちゃんを亡くし、独りぼっちになったらしいんだ。どうしようもなかった時、あいつを助けたのは……オリオンだった。｣
一星は、某日に起きた交通事故の被害者の一人だった。
幼くして拠り所をなくした彼に
｢どうして円堂さんがその事を?｣
稲森の言葉に、私も乗っかりたいところだった。
どうして円堂がその事を知っているのか。彼は私のように何かを裏で探るような真似はしないし、失礼だがそもそもできるような人間ではない。
でも、私はその話に一つ疑問を産んだ。
……一星が失ったのは、"父親だけ"なのか？
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フィル - こんにちは。 個人的なんですが、イナイレと鬼滅の刃やってほしいです。 (2019年11月13日 14時) (
レス) id: 0d12e6f332 (このIDを非表示/違反報告)
灰楯M - こんにちは。最新話拝見いたしました。風丸さんの固い決意が一語一句から感じとれます……。御剣さんも幸せになって……。 (2019年2月10日 10時) (レス) id: 554f9301e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 野坂君尊いさん» 野坂君尊いさんはじめまして!!返信遅くなりまして大変申し訳ありません。誤字指摘ありがとうございます……!!確認したところ確かにそうでした……!!ご指摘感謝します、ありがとうございます!! (2019年2月9日 23時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
野坂君尊い - 初コメ失礼します！毎話楽しみに拝見させていただいています！質問なんですが、ページ34の新タクティクスのところ、"剛と柔"ではなく、"コードG"ではないですか？ これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年2月3日 16時) (レス) id: 5271d69b7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 七瀬真昼さん» 七瀬真昼さん、いつもコメントありがとうございます!!そ、そうなんですか……?!ありがとうございます!!まだ見れてないんですよ〜…あっ、バレンタインすっかり失念してました……!!それですよね……公式のサプライズ、今年もあるといいですよね…… (2019年1月25日 20時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年11月22日 19時
