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｢つまり、杏奈を守ろうとした円堂にただ掴まれただけで、その不良どもは腕折れただの喚いてでっち上げた訳ね。さすがにウケるわ……だらしのないこと、見苦しいったらない…あ、もちろん不良の事だよ？｣
ウケる、と口にはしているが、目は一切笑っていない御剣の言葉に、灰崎が一星を横目で見ながら言葉をついた。それとはやや別の意見を、今度は風丸が口元に指を添えて考え込むような姿勢で発した。
｢また誰かさんの差し金じゃあねぇのか？｣
｢いや、組織的な策略かも知れない｣
背後に蠢く陰謀に、いい加減全員気づいたようで、吉良でさえも、一体この大会はどうなってやがるんだ、と悪態をついていた。
｢精神的なチームの要である円堂を潰して、日本を負けさせようという魂胆だな｣
｢……はぁ、本っ当になんだってまぁ…｣
額に手を付き、至極呆れたと言わんばかりの仕草をする御剣だったが、内心少々不安に刈られていた。
一種の賭けであった。もしこの賭けに敗れたら、円堂の復帰は絶望的である。しかし、もし勝ったら、次の次の試合くらいからは復帰出来るはずだ。
｢(円堂も狙われるだろうとは思ってたけれど、こんな方法に出るとは。……円堂を連行した警察が、向こうの回し者じゃないといいのだけれど)｣
溜息を堪え、次の試合はちょっと張り切らなければ、と心の準備だけはとりあえずしておく御剣なのであった。
｢仕方ありませんね……次の試合は円堂君なしで行くしかなさそうですね｣
監督の発言に、その場の全員がどよめく。
それを払拭するように、監督はでも、と
｢でも、まだ我々には優秀なキーパーがいますからねぇ……西蔭君、頼みますよ｣
｢……え、俺ですか？｣
｢ハイ、アナタです｣
まさか自分の名を呼ばれるとは思わなかったのか、西蔭は僅かに目を見開くが、すぐにいつもの真顔に戻り、分かりました、微力ながら、力を尽くします、と謙虚に応えた。
｢えっ、俺は……？｣
もう一人のキーパーである砂木沼は自分を指さしながら、監督に忘れ去られていると思ったのか、ややショックを受けながら立ち尽くしていた。その肩に手を置き、無言で砂木沼に微笑みかける基山の視線は、何を言いたいのかいまいちよく分からない微妙なものであった。
｢ちなみに御剣さんも、私の頼まれ事をしに行くので前半戦いません｣
｢え、ええええええーーーー?!!!!｣
本日二度目の監督による爆弾発言により、私以外全員が絶叫することとなった。
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フィル - こんにちは。 個人的なんですが、イナイレと鬼滅の刃やってほしいです。 (2019年11月13日 14時) (
レス) id: 0d12e6f332 (このIDを非表示/違反報告)
灰楯M - こんにちは。最新話拝見いたしました。風丸さんの固い決意が一語一句から感じとれます……。御剣さんも幸せになって……。 (2019年2月10日 10時) (レス) id: 554f9301e5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 野坂君尊いさん» 野坂君尊いさんはじめまして!!返信遅くなりまして大変申し訳ありません。誤字指摘ありがとうございます……!!確認したところ確かにそうでした……!!ご指摘感謝します、ありがとうございます!! (2019年2月9日 23時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
野坂君尊い - 初コメ失礼します！毎話楽しみに拝見させていただいています！質問なんですが、ページ34の新タクティクスのところ、"剛と柔"ではなく、"コードG"ではないですか？ これからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年2月3日 16時) (レス) id: 5271d69b7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 七瀬真昼さん» 七瀬真昼さん、いつもコメントありがとうございます!!そ、そうなんですか……?!ありがとうございます!!まだ見れてないんですよ〜…あっ、バレンタインすっかり失念してました……!!それですよね……公式のサプライズ、今年もあるといいですよね…… (2019年1月25日 20時) (レス) id: a67af18030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年11月22日 19時
