脳漿炸裂ボーイ 「だいたい猪突猛進で」 【ひかけと】

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「おやおや、もう降参ですか」




さっきの男が、俺の頭に銃口をつきつける。





先ほどまでレーザーが連射されていたソレは熱を帯びていて、俺の頭に鈍い痛みが走った。顔を歪ませる俺を面白おかしそうに見やってから、男は唇を開く。









「……さぁ、問題です、誰にでも最後に訪れるコレ、なぁ〜んだ」








最後のチャンスを与えられたんだろうが、俺と圭人には答えがサッパリ分からない。何も答えられない俺らを心の底から侮辱するように息を吐きだす。









ナゾナゾに答えられない罰とでもいうように、男がゆっくりと引き金に指を掛けた。






バシュッ！バシュッ！バシュッ！







……あぁ、死ぬのって呆気ない。三発も頭に撃ち込まれたのに死ぬ時って全然痛みって感じないのか……









男子高生惨殺みたいなテロップと一緒に、俺と圭人のことがニュースで流れたりするんだろうな。







使われる写真は中学の卒アル？




卒アルは嫌だな。撮影当日、鼻の下にデッカイニキビができちゃって最悪な顔してんだもん。









…てっ、あれ？なんかおかしい。死んだらなにも感じないはず…




もしかして俺、まだ生きてる！？









「前言撤回します。あなた方は、ラッキーボーイだったようですね」









パッと瞳を開けると、表情一つ変えずに男は俺らを見やっていた。






先ほどと違う点は二つ。オデコに押し付けられていたはずの銃が地面に転がってること。そして、その銃を握っていた男の右手に着けられた白手袋は真っ赤な血に染まり、それがポタンポタンと地面に滴っていることだ。









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