脳漿炸裂ボーイ 「だいたい猪突猛進で」 【ひかけと】

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しかし頭悪いのを隠すなら分かるけど、良いのを隠すなんてヘンテコで贅沢な話だよ。



俺なんて偏差値的に「さざなみ男子高」一択だったっていうのに、まったく。





ゴミ置き場に到着した時、キーンコーンカーンコーンと、校内にチャイムが鳴り響いた。



それは下校時間を知らせる合図である。









「バカ学校あるあるその１．
　 学校と周辺の住民との折り合いがすごく悪い」



騒がしいとか横並びになって歩道を塞ぐとかゴミをポイ捨てするとか…






あらゆるいちゃもんをつけてくる住民との約束で、午後七時までには生徒は全員下校しなくてはいけないのである。




だがそんな約束を守れるほど、俺らはお利口さんではない。

ま、圭人はいつも守ってるけど。









「バカ学校あるあるその２
　 生徒が時間に超ルーズ」








当然の結果だけど、下校時間を守らない生徒が続出したことで、住民から非難こうごうだったそうだ。困り果てた先生たちは、六時四十五分、六時半、六時と下校時間を繰り下げるという対策だった。





遅刻常習犯にちょっと早めの待ち合わせ時間を教える的な発想だよね。







それでも下校時間を守れない奴は大勢いて、年々時間は早くなっていった。現在では、生徒の下校時間は四時半までに繰り下がってしまっている。








小学校の門限みたいな下校時間を、普段は誰も守ってはいない。






だがそれは学園祭前ともなれば別だ。

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