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「どうしたんですか、この♪サンサンサン、太陽の光〜♪みたいな展開!!」
「うるさい」と信也先生は俺の髪型を盛大に崩す。
こっぱずかしいことを言った本人にも照れているようで、「いちいち突っ込むな」とゴニャゴニャと何かを毒づいた後、俺らにクルリと広い背中を向けた。
信也先生が部屋の扉を開くと、生ぬるい廊下の空気が一気に生活指導室になだれ込んでくる。
今まで遮断されていた校内のざわめきをと、ペンキと甘ったるい焼き菓子の匂いが混ざったものが、俺らを包み込んだ。
明日は年に一度の大イベント「さざなみ祭」
つまり学園祭なのだ。
学園祭準備の為、今日は午前中で授業は終わり。
しかも大半のクラスは一時間目から授業が「自習」という名の準備に充てられている。
本当なら今頃、俺と圭人は教室で射的の準備をしているはずだった。こんな具合に今日はお遊びみたいな日なんだから、遅刻も見逃してくれればいいのに…
「反省文、できたら机の上に置いとけ、あとそのヘッドホン、学校ではしまっとけ」
信也先生は、俺らを置いて教室を出ていこうとする。
「え?先生どこ行くんですか?」
「決まってんだろ」
鼻を掻くふりをして、先生はだらしなくニヤけた唇を隠しながら言った。
「そろそろA組で、クレープの試食ができる頃だからな」
この人、全学年の出し物を把握してるのか。
ていうか水羊羹食べたばっかじゃん。俺は呆れながら、甘党教師を生活指導室から見送る。
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*:)手越祐也@加藤シゲアキ(:*(プロフ) - ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年12月18日 9時) (レス) id: 726ef27e93 (このIDを非表示/違反報告)
弱井(プロフ) - あれ…脳漿炸裂ガールの本持ってるけど…これ…まぁいいや((ボーイ格好いいです!…ちょっと怖いけど←更新楽しみにしてます (2016年12月17日 21時) (レス) id: 156be97d0d (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾優花@いのあり、リュウ、アラン厨(プロフ) - どうしたwもしかして怖いの苦手? (2016年8月23日 18時) (レス) id: 0d6d5fb4d2 (このIDを非表示/違反報告)
いのちゃんBEST(プロフ) - (ToT)(T_T)(ToT)(T_T) (2016年8月22日 23時) (レス) id: eacec3ed53 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾優花@いのあり、リュウ、アラン厨(プロフ) - いのちゃんBESTさん» ホラーをテーマにした小説だからw (2016年8月22日 21時) (レス) id: 0d6d5fb4d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天藍凜@シェゾ依存症 x他4人 | 作者ホームページ:リア充ぶっ飛べ!
作成日時:2016年8月18日 21時