3月4日 ページ33
Aside
朝、4時30分
私は目を開けた。
皆はまだ眠っているようで、起こさないように体を起こし、教室を出た。
どうしても、確認したいことがあったのだ。
私は音を立てないように、美術室の中を確認する。
静かだ、誰もいない。
この時間は先生も寝ている筈
私は大きく息をのみ、止めて、美術室の中に入った。
瓦礫の前まで歩みより、膝をつく。
薄暗くて見えずらい………だが、何とか見えるな。
私は瓦礫に埋まる手の指先にそっと触れる。
感触は本物
だが之は偽物だ…………と思う。
だが之を本当と言える証拠は無い。
だから、この瓦礫に埋まる手の指先を切って、断面を確認すればわかるのではないか、と思った。
中々勇気のあることをしようとしてる。
之を知ってどうこう出来るわけじゃあない。
確認したいのだ、どうしても。
しかし、今私の手元には武器がない。
ならどうする？
私は目を閉じて意識を集中させる。
そして、小さく囁いた。
｢異能力………雪の女王｣
無論、作るまで
風が吹く
私の手を文字列が包み込み、それが消える頃には私の手には氷で出来た小さなナイフがあった。
之が、私の異能力だ。
空気中の水分から氷を作りだし、操る。
空気中の、が発動条件なのでつくれる物の大きさには限りがある。
それに水中にいたらこの異能は使えない。
今は冬
もう春も近いが、まだまだ空気は乾燥してる
なのでこういう、小さなナイフしか作れない。
まぁ、もっと頑張れば冬でも氷の城とか作れるが、体力を使うのだ。
っていうかこういうことしてる場合じゃないのだ、さっさと確認しないと。
私は深呼吸をしてナイフをその手の指先に添えた。
ガタッ
｢……！｣
美術準備室のほうに目をやる。
人影がある。
起きたのか………！
私はナイフを消し、音を立てないように美術室を出た。
確認するのは無理そうだ……諦めよう。
柊side
美術準備室の扉を開けた。
人の気配がした気がした………だが、気のせいのようだ。
俺は美術準備室の外に出て、大きく伸びをした。
その時
カツン
何かを蹴った。
それはころころと転がり、壁にぶつかって止まった。
なんだ？何かの………部品？
そう思って近づくと、それは部品では無いことに気がついた。
それは
柊｢氷……｣
小さな氷
こんなとこにあるはずが無い。
そう思って手に取ったとき、
｢………！｣
光と共に
消えていった。
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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