【刀剣乱舞】菊の花は乱れ咲く。 (ページ3)

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菊三ページ3

「ああ、山鳥毛、ここにいたんだね。」

其の儘、眠りこけてしまったのであろう。

何時の間にか薄暗かった空が真っ暗になっていた。

「審神者さま、本を持っておいでではないでしょうか？何せ暇なもので」

「あるよ。でもここにはないからボクの部屋に来てくれるかい？」

「あるのですか！ならば今すぐ行きましょう！！」

自分でもわかるほど目を輝かせ、審神者の手を引いて走る。

手を引かれている審神者は普段から運動をしていないのだろうか。息切れが酷くて、とても苦しそうだ。

私は刀剣男士になったからか、まだまだ疲れることはないように思える。

「つきましたよ、審神者さま！」

「…….山鳥毛、君は、儚そうにっ、見えて結構、武闘派だったり、する、のかい？」

部屋に着いた。この辺りは見た目より綺麗に見えるようだ。

そう云えば、最初はとてもきれいな本丸に見えていたな。あれはどういうことなのか…？

「すーはー、すーはー…ふう。さて、入ろうか」

「はい、審神者さま」

部屋に入る審神者の後に続いて部屋に入る。

「さ、好きな本を選んで」

「おお！審神者さまは読書家なのですね」

早速、二つあった大きな本棚の前に行き、吟味し始める。

夢中になっていたせいか、後ろから忍び寄る審神者に気が付かなかったのだけれど。

「おやすみ、山鳥毛。準備が出来たら起こすね？」

はいはい。今はおとなしく寝ておきますよ。

次、私が起きたときは覚悟なさい。