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行きよいよく地面に叩きつけられた男。地面が出した煙が消える頃、もう片方がゆっくりと降りてくる。
その手には日傘と大量の荷物があった。
「…ふぅ、幸乃進が時間通りに着いたからセーフだよね」
「「いや、何処が？」」思わず全員の気持ちが一致した瞬間だった。ちなみに、そんな気持ちを代表して言ったのは幸乃進(落とされた男)である。
幸「なンにがセーフだ？この大バカ野郎がぁ。死ぬかと思ったじゃねぇか！この服汚したら叱られるの俺なんだぞ！？」
「「そこかよ！」」
暴論のキャッチボールで思わず声に出してしまった周りの人たち。正式な場でもカオスは通常通りである。
黄「相変わらずだねぇ。何処行ってたんだぃ？」
「あっボルさん、シャボンディに行ってきたんだ」
そういうと手に持っていた袋を持ち上げた。どうやらシャボンディの人達に貰ったそうだ。
黄「おぉ〜。いっぱいだねぇ」
「でしょ。お祝い、全部お菓子」
雪兎は正装見せに行ったらお菓子くれた、と真顔でも隠しきれていないドヤ顔をした。が、本当はお菓子が欲しいから正装を見せたのだろう。再びセンゴクとモモンガは頭を抱えた。
赤「速くせんか、貴様のせいでわしの仕事時間が削られとるんじゃき」
唐突に不機嫌な赤犬の声が辺りに響く。そして周りの騒がしさから一人の男が目覚める。
青「あらら、随分ご機嫌斜めじゃない？サカズキ、兎ちゃんの就任式、楽しみ過ぎて寝不足な感じ？」
赤「なんじゃと…？」
「サカズキ遅れてごめんね。でもケンカは駄目だよ。二人とも」
荷物(祝い品)を幸乃進に預けてきた雪兎が近づきながら二人を注意する。サカズキの悪意ある言葉に気づかない雪兎は周りから見れば猛者である。
自身の２倍近くある身長の厳つい男に高圧的にそんなこと言われたら、普通震えるか怖じ気づく。
仏「そうだ、こんな時まで止めんか！サカズキ、クザン！というか、事の発端は貴様だぞ！？雪兎！」
「ん？そうなの？」
幸「ほら、あれだ。指定された時間に来れなかったからだろ」
キョトンとした顔でセンゴクを見つめた雪兎。どうやら自分のせいだと気付いていなかったのだろう。幸乃進の説明で理解したように「あぁ」と声を挙げた。
ーーー
名前「」
主人公なし
センゴク→仏
幸乃進→幸
もともとみんな漢字一文字の予定だったけどガープという壁で諦めました
口調わからん、みんな名前どう呼んでるのかわからん
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作者名：雪兎-yukito- | 作成日時：2021年4月13日 21時
