私立すとぷり学園に、夢主およびｋｚメンバーが特例で転入してきました！【リク募集】

３−１　学校探検　さとみside ページ10

可愛いかも、とは思う。
　天然も作りじゃないし、無自覚も本当なんだろう。
　でもまだ恋ではない、ということはわかる。
「だったらお前も惚れろ。さーて自己紹介も終わったことだし、案内でもしてもらおう！(え！？)」
「うわ心読まれた(うさっ)」
「俺は賛成。でもこのまま大人数でいくのもなー…(うさぎさん！)」
　あーね「うさぎさんは！？」
「そいじゃいい考えが…て、お前何してんの？」
　Aの目の先には、つって輪にしたロープに頭を入れようとしている、落書き調の、うさぎ。
「うさぎさんはぁ…さみしいと、死んじゃうんだよぉ…？」
　そしてまたロープに頭を入…れようとしたら耳が引っかかってジタバタしている。
　引く俺たち。だが、
「っちょ！！大丈夫なの！？」
　青ざめ、助けようとする人、一名。
「彩ちゃぁん…」
　そしてあっけなく頭は外れた。
「ふぅ…ってあれ？このチャック・・・」
　あ、
「へ！？あ、ダメダメダメ…ああっ！！」
ジーーーーーーー
　うん……乙。
「ぴ…Ｐちゃんだよ？」
「……ごめん。完っ全に忘れてたわ」
「はいＰ丸様乙」
　遠井さんとAのコンボで、ガックリとＰ丸様がうなだれる。
「で、とゆわけでこちらＰ丸様いつごろかに転校してきたうさぎさんの中の人」
「え…お前まさかあの着ぐるみ姿で転校初日立ってたってことか？」
　立ってた立ってた。…らしい。
　あの時はゆるふわ変換機で暴れまくってたらしいな〜
　俺・なーくん・ジェル・遠井さん・Aがうんうんとうなずくと、その他の人たちがドン引きする。
「やべぇな…」
「そうそうＰちゃんね、美門君に訊きたいことあったの」
「なんでしょ？」
　片方の眉をあげて答える美門君を見、「美門君ってさ…」と切り出す。
「鼻、良いの」
ズシャアン
　そんな衝撃が、中学組−Aの間を駆け抜ける。
　そんなに驚くこと…あ。
　俺は美門君が莉犬のひたいを嗅いだだけで、彩ちゃんがそこに触れていた、と分かったことを思い出す。
　…犬並かぁ。確かに隠すよね。
「もしかして…隠してた！？」
　Ｐ丸様が今さらながら慌てる…と。
「隠してたし、そのためのマスクよー。フィルター内蔵で、それかけてれば一般的な嗅覚になれる」
　空気クラッシャーAたん参上！と、Aがサクッと暴露した。
「え！？A！？」
　ま、そうなるわな。
「大丈夫。こいつらは言いふらして笑いものにするようなヤツらじゃないし、モブさんたちは外行ってる」

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