4-1初めまして遠井家っ! 彩side ページ14
ぴぃんぽぉん・・・と、のどかな音が、玄関口に響く。
そしてその数十秒後。その扉が開き、
「いらっしゃい!待ってたよ〜」
笑顔のあかねちゃんが顔を出した。
―――そう。
「お邪魔します」
「これから暫く、お世話になりますね」
私たちKZは編入期間だけ、私とAは遠井家に、ほかのみんなはあの6人の所へそれぞれホームステイすることになったんだ!
ああ、ワクワク、ルンルン……
「…あかねの部屋は、二階上ってすぐの突き当り。そしてすぐ下、一階の客間があなた達二人の部屋、でいいかしら?」
「はい。案内ありがとうございました」
Aが、案内してくれたあかねちゃんのママ、ゆずねさんに軽く頭を下げ、ゆずねさんが去ってゆく。
…ん?Aの口調がおかしいって?
確かに、学校では淡々とした口調だったね。でも、これがAなんだ。
相手や雰囲気に合わせて、口調とテンションが変わる。
そして今は――
「さて、モノのセッティングしよっか、彩」
サラリと流れた前髪から、もう片方の目をわずかにのぞかせて。
私溺愛―別名、ボケ―モードのAが、私に微笑んだ。
「終わたぁぁぁあ‼」
十数分後。設置を終えたAが、積まれた布団の上をゴロゴロと転がる。
そのまま彩、彩、と甘えてくる姿は、いつも通りだ。
フフ、と思わず吹き出すと、絶対わかってるくせに、Aが意地悪く、どしたん?、と訊いてくる。
「いつも通りだな、って。それと少し懐かしい」
そう答えたら、Aはクスリ、と笑い、
「影ボスとか、呪いの標的にされた時とか?」
と、目を細めた。
「本当に、色々あったね・・・」
つられて私もしんみりしていると、ポンとAが不意に手を打ち、自分のトランクを漁る。
そして、見つけた❝それ❞を、てれてれってれーん、と効果音でも鳴ったかのように頭上へ掲げた。
えっと、天…
「中学からの、思い出ミニアルバム〜」
私が表紙の文字を読もうとすると、Aが勝手にそう宣言し、ページを開いてしまう。絶対、それだけじゃなかったと思うんだけど。
それでもまぁ、私も中をのぞき――思わず悲鳴をあげそうになった。
だってその写真、ほとんどが私、私、私のオンパレードっ!!
たまにKZの皆のレアショットも入っててほっこりするけど……それでも多すぎっ!
確かに、よく撮られることはあるし、いつも上手く撮れてるから許してるんだけど……こんなに多いとは思わなかったよ。
ラッキー王子たち←かなりテキトー
ななもり。 ←。つけた方がいい?
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珠梨(プロフ) - 彩華さん» 女神は永久的に保存しておくべし(真顔)← (2021年8月18日 12時) (レス) id: daa172df0e (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - リクエストありがとうございます〜!甘え倒されるアーヤちゃんは、写真撮りたくなるね(笑) (2021年8月17日 11時) (レス) id: 868e856b61 (このIDを非表示/違反報告)
珠梨(プロフ) - 彩華さん» どっかの犯罪ww。そう、彩は天使。(真顔)。天使は絶対こう言う。ありがとう、彩よ (2021年8月11日 11時) (レス) id: daa172df0e (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - 名前ちゃん、写真は、写真だけはやめた方が良いぞ…「外見だけじゃない。中身」がめっちゃ刺さってしまった。ありがとう(涙) (2021年8月4日 13時) (レス) id: f356979ff0 (このIDを非表示/違反報告)
珠梨(プロフ) - 彩華さん» 素顔神よ!!先輩さんは…ん、最強。最強しか言えないね。メタは便利。← (2021年7月30日 16時) (レス) id: 649ffd19fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠梨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yukisiroayato/
作成日時:2021年1月1日 17時