続 ページ2
ut「ふぅ〜……おもろかったわぁ」
ぱたりとノートを閉じ、私に微笑みかける鬱。
え、ちょ…引かれてない？？
なんで？普通自分が無断で妄想に使われてたら、いやになるんちゃうの？
てか絶対ゲロ甘シーンも読んだよね、あれ黒歴史なんだけど。ｱｯ待って死.にたい
ぐるぐると思考を巡らせていると、鬱は突然私の隣に座って、手をつないできた。
え？？？？
「え、？」
ut「ん〜…手ぇちっさ、力加えたらすぐ折れちゃそ」
にぎにぎと手を握ってくる鬱に、困惑。
え、なにこれ、なんでこんなことになってんの？待って、待って待って待って待って急展開すぎてちょっと理解が追い付かない
「な、に…やってる、ん…スカ……」
ut「なにって、Aのノートに書かれたことやってるだけやで？」
アンタにとっての“だけ”は私にとっては“だけ”じゃないんですけど！？
内心荒ぶりつつも、段々と恥ずかしくなって頬に熱が籠る
顔を見られないようにと、俯けば「僕のこと見てや」と頬に手を添えられた
覚悟を決めて鬱の目を見れば、ﾋｭｯと息が一瞬、止まった。
焼けることを知らないかのような白い頬をほんのりと赤らめ、熱のこもった目で私を見る鬱が、視界に映ったからだ
「…何っつー顔してるの、鬱」
ut「ん〜……やっと本命の子に触れたから？」
「……、は？本命…？」
鬱の視線の先にいるのは私だけ。ということは鬱の言うことが正しければ、私が本命ということになる
…冷静に状況把握してる場合じゃないよね、うん。でも、どうせ……
「…どーせ、そーゆー言葉で他の女落としてるんでしょ。私もそれと同等ってか」
ut「！？そんなわけないやん！僕の一世一代の告白をそーやって見られるんは凹むわぁ…」
「ホントぉ…？鬱って演技上手いから信用ならんのよなぁ」
そう、コイツは演技が上手い。小さい時から、必ずと言っていいほど劇では主役に選ばれていたほど
だからこそ、信用ならんのだ。疑い深い？勝手に言っとけ。私の立場にならなきゃこの感情はわからないよ
ut「こ、これが証明や！他の女とは関係切ったし、女遊びもしとらん！信用してやぁ…」
ずいと差し出されたスマホ画面を見れば、ついこの間まで沢山あった連絡先が十数件にまで減っていた。
恐る恐るスマホ画面から鬱に視線を移し、うそやろ…思わずつぶやく
「…本気で私のこと、好きなん？」
もし本当のことだったら
もう一度、鬱の口から聞きたい
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禮 - 裏切りの続き気になるぅ…普通に長編として見たいですね。 (2019年8月7日 0時) (
レス) id: 8135e8b351 (このIDを非表示/違反報告)
Noah-ノア-(プロフ) - かなとさん» 外し忘れてました…申し訳ありません。 (2019年7月24日 16時) (レス) id: 84884f50c3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 違反だということを少しは意識して下さい (2019年7月24日 5時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月24日 5時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noah-ノア- | 作成日時：2019年7月24日 5時
