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自分のポケットを漁る
そういえば確かここに…あ、あった
自分のライブチケット…どうせだしこれを渡そうかな
来てくれるかは分かんないし、第一…神代くんがこういうのに興味があるかの問題
「神代くん、これあげる」
類「これは…ライブチケット？」
「うん。私のライブチケット」
類「AYAって…え、有名じゃないか、こんなの貰っていいのかい？」
「まぁ本人から渡してんだしありがたく受け取ってよ」
類「…え？本人？」
「うん、本人」
類「…！？！？」←
わおすっごい驚いてるじゃん←
神代くんそういうのに興味無いって思ってたから…てっきり知らないかと
いやそれよりも驚いてる神代くん面白いんだけど←
私とライブチケットを交互に見ないで←
【神代くんが落ち着くまで暫しお待ちを…】←
「で、落ち着きましたか？」←
類「う、うん。いまだに少し信じられないけどね」←
「いや信じよ？ね？そのチケット最前列のなんだから」←
類「ありがたく受け取るよ」←
「ちなみにそれ明後日のだから」
類「明後日…土曜日かな」
「うん。もし何も用事なかったら見に来てね」
類「そうするよ」
なんだろう、チケットを渡すだけでこんなに時間ってかかるものだろうか
いやかからないんだよ普通は←
しかもこの子ね、今嬉しそうなの
いや可愛いかよアンタ←
類「授業に戻らなくていいのかな？もう昼休憩は終わってるよ」
「え、嘘でしょ…！？流石に戻らなくちゃやばい…！！」
類「ふふふ、また会おう。言った通り僕は殆ど此処にいるからね」
「分かった、またね神代くん！」
類「！あぁ、またね」
少し驚いた表情を見せた後笑顔で手を振り見送ってくれた
午後の授業が始まるまで後数分…
教室まで間に合うか…？
＊＊＊
結果を言うと間に合いました
次の授業の担当の先生が優しかったことが救いだな…
私も受験生なんだし授業に出なきゃいけないけど、神代くんといたいし…家でその分勉強するか
先生「＿＿さん？Aさん？」
「あ、はい…」
先生「ちゃんと聞いててね？」
「はーい…」
聞くことでさえもめんどくさい
後残り30分以上あるし…
…あ、明後日に早くならないかな、神代くんが来るかもだし…
ふふ、楽しみだなぁ
.
その明後日が私にとって最悪の日になるなんて知らずに…
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作者名：雪沙 | 作者ホームページ：http://114aaeesad
作成日時：2023年3月5日 23時
