戦のはじまり ページ6
Aside
「良化隊 車両6 戦闘員約40 正門に展開中。良化隊の狙いは本館地下フロアの図書と思われる。繰り返す…」
やっぱり都心の規模は東北図書隊と比べて全然違う。
図書隊員の人数や武器なども違うが、良化隊の人数や車両の数も違う。
すると前方から玄田隊長がこちらへ向かっているのが見えた。
玄田「長岡!お前は俺についてこい!」
『あ、はい、分かりました。郁ちゃんごめんね行ってくる』
笠原「じゃあ、あたし先に行ってますね!」
そして郁ちゃんを見送ってから玄田隊長についていった。
その先には他の先輩隊員方が並んでいた。これには勿論見覚えがある。
良化隊との宣戦布告時にあっちでもよくやっていたものだ。
並んで間もなく良化隊の奴らが来た。
尾井谷「良化特務機関より武蔵野第一図書館に通達。メディア良化法 第3条に定める検閲行為を執行する。上記の違反図書を速やかに差し出せ」
良化隊の隊長らしき人物が玄田隊長に書類を渡す。
一瞬しか見えなかったが、恐らく4冊くらいだろう。
玄田「関東図書隊より答申。図書館の自由法 第33条に基づき拒否権を発動する」
そりゃそうよね。なんて脳内でツッコミを入れる。
私達は本のために生きてるようなものだと思ってるから。
尾井谷「では1800より1900までの間メディア良化法 第8条に基づき強制回収権を発動する。法務大臣による銃器等使用許可も出ている」
玄田「…了承した」
さあ、関東図書隊 移動後初の戦が始まる
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作者名:嶺音蒼空 | 作成日時:2021年12月14日 18時