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涙と朝日 ページ11

Aside




目を覚ますとベッドの上にいた。窓の外を見ると外が明るい。
残っている記憶が正しければ私は車両の裏で良化隊員からの攻撃から逃れて、どこかで気を失っていたはずだ。
…と考えると、またやってしまったのか、、
未だに重い体を起こすとここは医務室であることにやっと気づいた。
布団から出ようとするとカーテン越しに声がした。


「あの、入っても宜しいでしょうか…」


この声の主はきっと堂上さんだ。
許可するとそっとカーテンを開け「失礼します」と入ってきた。


堂上「あのっ、」


『あのっ、』


まさかのまさかで同時に発してしまった。


『あ、えっと、お先にどうぞ、、』


堂上「で、では、お言葉に甘えて、、」


何なんだ。このぎこちなさは。初々しい小学生のカップルか何かなのかこれは。
全然そういうつもりじゃないけど何故かかたことな感じになる。
するとひとつ深呼吸して堂上さんが話しかけてきた。


堂上「その…よくあるんですか?戦闘中に意識失うとか、」


『えと、その、、っ、((泣』


堂上「あ、っと、すまないっ、泣かせるつもりじゃ、なかったんだが、」


『いえっ、、すみません、みっともない所をっ、((泣』


堂上「い、いいんだ、無理に話さなくてもいい、、」


『ほんとうに、すみませんっ、、』

左手→←暗闇の中



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作者名:嶺音蒼空 | 作成日時:2021年12月14日 18時

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