九十八話 ページ7
A「どうしたんですか?…もしかして、疑ってます?」
斎藤「お前が嘘をつく時は、必ず手を首元にあてる。」
げっ…。と、声に出そうな表情のAさんをみて、斉藤さんはやっぱり。といった表情でため息をついた。
A「もしかして、人間観察が 趣味だったりします?」
斎藤「馬鹿を言うな。…大方、副長から何か命を受けたのだろう?」
A「さすが斎藤さん…。尊敬しちゃいますよ、ほんと…。」
斎藤「俺たちは巡察を続ける。お前もしっかりと役目を果たせよ。」
A「…言われなくても、そうさせていただきます。」
そう言い残すと、Aさんは踵を返して女物の着物が売られているお店に入って行ってしまった。
…って。えぇ!?
斎藤さんは特に気にすることもなく歩き出す。私は慌てて後を追う。
千鶴「い、いいんですか!?」
斎藤「何がだ。」
千鶴「だ、だって今、Aさん女物の着物が売られてる店に入って行きましたよ!?」
斎藤「狼狽えるな。…何か考えがあるのだろう。もしくは、あの店の者に何かあるのやもしれん。」
斎藤さんの言うことはもっともだ。
でも…。あんな店に行かなきゃ行けない仕事って…。
私の頭の中を色んな考えがぐるぐると回っていると、斎藤さんは険しい表情を浮かべた。
斎藤「…最悪な事態にならなければ良いのだが。」
千鶴「え?…今、なんて仰いました?」
斎藤「…いや。何でもない。」
私は首を傾げたが、斎藤さんは教えてくれる様子もない。
私は気になって後ろを振り返ったが、もちろんAさんの姿はない。
斎藤「早く来い。」
千鶴「あ…‼ま、待ってください‼」
私は慌てて斎藤さんを追いかけた。
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聖奈 - 名前変更します。蒼空(そら)にします (2018年5月19日 5時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 心音聖奈で、ホムペ作りました!お手間をお掛けしますが、そっちでコメ返宜しくお願いします! (2018年5月18日 18時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 桜龍さん、続きが読みたいです。あと、よろしければ友達になってください!コメ返待ってます! (2018年5月18日 17時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
桜龍(プロフ) - メイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると本当に有難いです…。ありがとうございます! (2016年3月14日 23時) (レス) id: d00e888924 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - お疲れ様です!!早く続きが見たい!!!!更新頑張ってくださいo(^_-)O (2016年3月14日 19時) (レス) id: 220a9c4263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜龍 | 作成日時:2014年5月29日 23時