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百二十四話〜新山過去編 完〜 ページ34

A『お前…。』

新山『なんであんたがここにいるんですか…。』

A『お前を探しに来させられたんだよ!!』


はぁ、とため息を吐く新山の後頭部に手刀を食らわせると、痛そうにふるふると震えながら後頭部を押さえた。


新山『ってぇな!何すんですか!?』

A『てめぇのせいで面倒が増えたんだよ馬鹿!来るぞ阿呆!』

新山『ぼ…っ、暴言ばっか吐きやがって…!俺一人でやる!女はすっこんでろ!』


そう言って一人先陣を切って突っ込む新山に、Aは無性に腹が立った。

あいつ…気づいてたのか…。
…舐めやがって!!

そうこうしている間にも新山は敵を圧倒していく。が、その余裕が仇となった。
目の前の敵に集中している間に一人に背後を取られた。


新山『!…しま…っ』


ミシっ
振り返るとそこには肋骨を折られたのであろう男が倒れていた。
その側には目の奥に赤い炎を宿し、冷やかな目で男を見つめるAの姿があった。


新山『桜坂さ…』

A『ほれみろ。だから言ってんだ、一人で何でも出来ると思うなって。』

新山『でも…俺は…』

A『お前が今までどういう世界で生きてきたのかは知らねぇけど…。少しは信用しろよ。お前が何をしても誰も責めねぇ。それがお前の志に沿った答えなら。』


驚いた。
同時に強く在り続ける“彼女”に…。
【惹かれた】


新山『…はっ。はははは…っ!』

A『どうした、頭おかしくなったのか。』

新山『侮ってましたよ…。アンタを。…女だと思って…侮ってました。』

A『はっ…。舐めんじゃねーぞ。』


んべっと舌を出し、子供のように悪戯っぽく笑う彼女につられ、彼にも自然と笑みが零れた。


2人の運命の歯車が、音を立てて軋んでいるのも知らずに…

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設定タグ:薄桜鬼 , 沖田総司 , 薄桜鬼沖田   
作品ジャンル:恋愛
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聖奈 - 名前変更します。蒼空(そら)にします (2018年5月19日 5時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 心音聖奈で、ホムペ作りました!お手間をお掛けしますが、そっちでコメ返宜しくお願いします! (2018年5月18日 18時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 桜龍さん、続きが読みたいです。あと、よろしければ友達になってください!コメ返待ってます! (2018年5月18日 17時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
桜龍(プロフ) - メイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると本当に有難いです…。ありがとうございます! (2016年3月14日 23時) (レス) id: d00e888924 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - お疲れ様です!!早く続きが見たい!!!!更新頑張ってくださいo(^_-)O (2016年3月14日 19時) (レス) id: 220a9c4263 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜龍 | 作成日時:2014年5月29日 23時

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