百六話 ページ15
しばらくして…。
芸子への変装が終わったところで、千鶴はAの姿を見て、心を奪われてしまった。
黒を基調とした着物に所々装飾が施され、もちろん綺麗ではあるが、大人の色っぽさがAを引き立てていた。
千鶴の視線に気づいたAは、小首を傾げふっと微笑んだ。
A「どうかした?」
千鶴「あ、いえ…っ‼その…っ…。お、お綺麗だなと…思って…。」
語尾がモゴモゴと小さくなる千鶴を見て、可笑しそうにふっと笑うと、優しく微笑んだ。
A「ありがとう。千鶴もすっごく可愛いよ。」
千鶴「きょ、恐縮です…。」
千鶴の反応がおかしいのか、より一層可笑しそうに笑った。
君菊「ほな、準備もできたことやし…。お披露目しましょか。」
千鶴/A「お披露目…?」
2人は訳が分からず、同じように首を傾げた。
すると千は襖をすっと開け、襖の向こうにいるのであろう誰かに嬉しそうに声を弾ませながら声をかけた。
千「お待たせしましたー‼2人ともすっごく綺麗になりましたよ‼」
そう言って千は千鶴の腕を引っ張り、襖の向こう側へと背中を押した。
襖の向こう側を見た千鶴の横顔は、驚きで目を見開いたまま固まっている。
かと思えば、すぐに恥ずかしそうに顔を伏せたのだ。
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聖奈 - 名前変更します。蒼空(そら)にします (2018年5月19日 5時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 心音聖奈で、ホムペ作りました!お手間をお掛けしますが、そっちでコメ返宜しくお願いします! (2018年5月18日 18時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 桜龍さん、続きが読みたいです。あと、よろしければ友達になってください!コメ返待ってます! (2018年5月18日 17時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
桜龍(プロフ) - メイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると本当に有難いです…。ありがとうございます! (2016年3月14日 23時) (レス) id: d00e888924 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - お疲れ様です!!早く続きが見たい!!!!更新頑張ってくださいo(^_-)O (2016年3月14日 19時) (レス) id: 220a9c4263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜龍 | 作成日時:2014年5月29日 23時