百四話 ページ13
京の大通りをスタスタと歩いていく。
巡察の時とはもちろん違い、羽織を着ていないせいなのか、ただ気づかれていないだけなのかは定かではないが、いつものように道の端に避けられるようなことは無い。
気づいている者は少し警戒するが、�爐海凌有瓩�いるおかげなのか…。
すれ違う女子たちは皆頬を薄く染めている。
千鶴「そういえば、Aさんと巡察に出たことって…ありましたっけ？」
突飛な質問に驚いたのか、Aは目を見開き、そして可笑しそうに苦笑いを浮かべながら笑った。
A「急にどうした？」
千鶴「あ、いえ。…ただ、巡察の時とかよく周りの人が避けるのに、今日はあんまりだなって…。」
A「まぁ今は羽織を着てないから、周りの人も気づいてないんじゃねぇの？」
街中では決まって男口調の�猗狃��瓠�
しかし中身は女でも周りから見れば…。
千鶴「それもあると思うんですけど…。その…。」
言っていいのか…。これを言って彼女は気を悪くしないだろうか。
色んな考えが頭の中をぐるぐると回って、だんだん口籠ってしまった。
そんな千鶴を不思議に思い、Aは首を傾げる。
千鶴「その…。周りの…特に女の人とか…、Aさんに…見惚れてるっていうか…。」
A「……。」
やはり変な事を言ってしまっただろうか…？
Aの様子を伺うように、ちらりと見ると何とも言えない複雑そうな顔をしていた。
それもそうだろう。
�猗爿瓩禄�なのだから。
A「んー…。俺より斎藤さんじゃねぇの？」
斎藤「何故…。俺はあまり表立った存在ではない。俺よりあんたの方が好かれている方なのではないか？」
A「またまたぁ…ご謙遜を‼」
苦笑いを浮かべながら斎藤の肩をぽんと叩くと、斎藤は軽くAを睨みつけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
聖奈 - 名前変更します。蒼空（そら）にします (2018年5月19日 5時) (
レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 心音聖奈で、ホムペ作りました！お手間をお掛けしますが、そっちでコメ返宜しくお願いします！ (2018年5月18日 18時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 桜龍さん、続きが読みたいです。あと、よろしければ友達になってください！コメ返待ってます！ (2018年5月18日 17時) (レス) id: d7db9c51fd (このIDを非表示/違反報告)
桜龍(プロフ) - メイさん» ありがとうございます！そう言っていただけると本当に有難いです…。ありがとうございます！ (2016年3月14日 23時) (レス) id: d00e888924 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - お疲れ様です！！早く続きが見たい！！！！更新頑張ってくださいo(^_-)O (2016年3月14日 19時) (レス) id: 220a9c4263 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜龍 | 作成日時：2014年5月29日 23時
