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「教育係になってくれないか？」
‥はい？
教育係
それは遡ること30分前＿＿＿
午前の勤務を終えて商品企画部から共有スペースへと場所を変えた
カフェスタイルのそこにはデザイン部から来た同期の姿があった
佐「あ、いたいた」
『ごめん！あかり遅くなった』
佐「珍しいじゃん！Aが遅くなるなんて」
入社して2年目
コンビニや社員食堂ではなく、最近はお弁当
我ながらなかなかの出来である
帰ってから即ベッドダイブだった私が夕飯を作るようになった
同期のあかりとは会社説明会からで私が社内で唯一本音で話せる人
偶然隣の席になって趣味が同じと言うことから意気投合
その後なんと夕飯まで一緒にした
今では部署は違えど、支社は同じということから昼を一緒にしているほどの仲だ
佐「あと1週間したら私たちも先輩かぁー」
『嬉しいような嬉しくないような‥』
佐「確かに！関われることはなさそうだけどね」
ここの会社は入社して2週間の新人研修がある
研修を終えてからそれぞれの支社に配属が決まる
「あ、明智さん！佐々木さん！」
醤油の味付けの卵焼きを箸で取ろうとした時だった
声の方を向けば、同じ部署の同期が手招きしている
お互いに頭を傾けてお弁当を後にした
『あの、何かありましたか？書類は提出したと思うんですけど‥』
「ううん、そうじゃなくて！2人とも昼休憩終わったら教育部長のところに行くように、って」
心当たりないんですけど
どうやらあかりもそうらしく、あまり味わうことなく昼休憩は終わった
扉を開けた教育部長の第一声がこれだ
「教育係になってくれないか？」
そして今＿＿＿
いや、待て
入社2年目だぞ
聞いたことないんだけど、私のときって確か入社5年目の上司だったぞ
『あの、入社2年目の者が教育係を務めることができるでしょうか？』
いや、私が新人なら嫌なんだけど
佐「教育係って3年目から5年目の方が務めるのでは‥」
「いやー、それなんだけどね。商品企画部とデザイン部の人不足で教育係が足りないんだ。優秀な君たちなら出来るよ」
お墨付きだ、凄く笑顔なんですけど
もうこれはやるしかないやつだな
「教育係よろしく頼むよ」
あかりの顔を見ると悟ってる
‥仕方ない
『分かりました。精一杯努めさせていただきます』
「よろしく頼むよ」
先が思いやられる‥
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砂漠のクロネコ(プロフ) - さちままさん» さちままさん、ありがとうございます！毎日ドキドキできるような物語を書けるよう頑張ります(^^) (2019年8月14日 23時) (
レス) id: dc8af8fdc1 (このIDを非表示/違反報告)
さちまま(プロフ) - このお話大好きです。廉君が彼氏になって毎日ドキドキが見てみたいです。更新頑張ってください。 (2019年8月14日 22時) (レス) id: 8b1ec69824 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のクロネコ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます！頑張って続き書きます(^ ^) (2019年7月17日 20時) (レス) id: dc8af8fdc1 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すっごい面白いです！ 続き楽しみに待ってます！ (2019年7月17日 19時) (レス) id: d7eb9b2667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂漠のクロネコ | 作成日時：2019年7月7日 17時
